Forbes JAPAN編集部が選ぶ、2020年心に残った記事10選

編集部の10人が厳選した「今年の1本」を紹介


5. マイクロソフト、グーグル、アマゾンを経て沖縄移住。大空を仰ぎ、極める世界ビジネスとは

世界的な企業3社で活躍してきた藤澤さんは、海を隔てたビジネスの成功体験から「東京にいる必要はない」と体感。かねてからの憧れの地・沖縄に移住した現在は、超多忙な日々を過ごしながらも、朝から夕方まで海の中にいる日もあるとか。 

取材時に伝えてくれた「地球上どこからでも最適解にたどりつける」実感と「ゴールを共有できる仲間とはつながれる」希望には、2021年へのヒントも隠れているような気がします。(Web編集部・石井節子)

6. 「ヒューマンオートノミー」の社会実装で もっと人は自由に生きられる


新型コロナウイルスの世界的なパンデミックで、私たちの生活様式は一変した(Getty Images)

連続起業家であり投資家の孫泰蔵さんを中心にして行われた座談会記事です。コロナ禍では、社会が一変してしまったことで、現代の根幹に関わる問題が浮き彫りになり始めました。「もし明日インフラが止まってしまったら?」など、正面からは問われてこなかった問題も、今では現実的な課題として捉えられています。

起業家たちの事業は、未来の社会をつくる技術を実例とともに示してくれますが、そんな次の社会を示すキーワードの一つとして、「レジリエンス(回復力)」という言葉が心に残りました。(編集部・揚原安紗佳)

7. 滋賀の人工呼吸器外し殺人事件、再審で無罪判決。浮き彫りになった「供述弱者」とは

「供述弱者」という耳慣れないワードが、メディアでもじわじわと注目された年でした。滋賀県の人工呼吸器外し殺人事件の再審で今年3月31日、晴れて無罪判決が言い渡された西山美香さん。ForbesJAPANで秦融さんの連載「#供述弱者を知る」が始まる前に、多くの報道陣が集まった大津地裁からレポートしました。



裁判長が判決を言い渡し後に、涙ぐみながら西山さんに伝えた言葉には、司法界の反省が込められています。無実の人が12年も服役して満期出所する、という恐ろしい話が現実にはある。西山さんを巡る報道は、日本の司法制度の闇に光を当てるきっかけとなりました。(Web編集部・督あかり)
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編集=縄田陽介、渡邊雄介

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