CloudTrucksの共同創業者でCEOのTobenna Arodiogbuは、トラックドライバーたちにより良いビジネス環境を提供していくと述べた。「私たちは、彼らの仕事探しを支援し、収益やキャッシュフロー、コスト管理を助けるプラットフォームを提供していく」
CloudTrucksのアプリは、独自のアルゴリズムで運転手が受注する仕事を管理し、より良い判断を可能にしている。同社は、CT Cashと呼ばれる支払いシステムの提供も開始した。これは、通常であれば30日後か45日後に顧客から支払われる料金を、ドライバーたちがより早く受け取れるようにする前払いのシステムだ。
Arodiogbuは、トラックドライバーが独立した請負人として働く上での悩みを、最小限に抑えようとしている。CloudTrucksは、ドライバーがアプリ経由で得た仕事の売上の約13%を手数料として徴収している。
今年5月に始動したCloudTrucksは、6カ月で180万ドル相当の貨物を取り扱う規模に成長し、毎月40%のペースで成長している。
ナイジェリア出身のArodiogbuは、ペンシルベニア州立大学とジョンズ・ホプキンス大学で学んだ後、Scotty Labsと呼ばれる自動運転車の遠隔制御技術を開発する企業を共同創業し、2019年にドアダッシュに売却していた。
その後、Zenefitsに勤務したArodiogbuは、台湾生まれの共同創業者のJin Shiehと出会い、CloudTrucksを立ち上げた。
同社のシリーズA資金調達を主導したCaffeinated Capital創業者のRay Tonsingは、「CloudTrucksは、小規模なトラック輸送企業や独立系のドライバーをモダンなツールで支援し、長期的スタンスで成長を目指している」と述べた。
サンフランシスコに本拠を置くCloudTrucksは現在、13人を雇用している。同社はシードラウンドで610万ドルを調達しており、今回のシリーズAを含めると累計調達額は2660万ドル(約27億円)に達した。