新型コロナ、ワクチン接種の開始後もマスクは必要?

Vincent David / EyeEm / by Getty Images


ワクチンによって、このウイルスからどの程度、またどのように保護されるのか、それも分からない。感染から完全に保護され、他人に感染させるリスクも完全になくなることが理想だが、私たちの分泌物に含まれ、排出されるウイルスの量をいくらか減らすだけの可能性もある。これらについて把握できるまで、慎重でいることが賢明だ。

4. ワクチンの有効期間も不明


新型コロナウイルスのワクチンは、非常に短期間のうちに開発され、接種が開始された。そのため、効果が長期的にわたって持続するものかに関するデータが存在しない。ワクチンの長期的な有効性が明確になるまでには、数カ月から数年が必要になるだろう。

5. 再感染の可能性がある


これまでに報告されている再感染のケースから、異なる株の新型コロナウイルスに暴露すれば、再び感染する可能性があることが確認されている。 各国が再び国境を越えた移動を認めるようになり、行き来する人が増えれば、株の異なるこのウイルスに暴露するリスクは、増すことになる。

ウイルスは常に進化し続けている。そのため、開発されているワクチンがどの程度の期間、このウイルスに対して有効性を維持するのか、私たちには分からない。

感染状況を注視することが重要


マスクの着用をやめても安全かどうかを示すサインとなるのは、コミュニティーにおける感染者が減少しているかどうかだ。あまりに早い時期からマスクの着用をやめてしまうのは、ロシアンルーレットに興じるようなものだ。

編集=木内涼子

タグ:

連載

新型コロナウイルス特集

ForbesBrandVoice

人気記事