I write about the future of mobility and evolution of transportation.


今年度の売上高は1500万ドルを予定しているが、同社がSEC(米証券取引委員会)に提出した書類によると、2026年までに少なくとも13億ドルに達する見込みだという。

ルミナーの上場を支援したAlec Goresによると、ラッセルは研究者としてだけでなく、経営者としても一流だという。「上場の交渉をしているとき、ラッセルは誰よりもSPACについて精通していた。40年以上のキャリアを持つ60歳のベテランたちでもSPACについてよく理解していないのに、彼は勉強して細部までよく把握していた。彼は、この業界に長くいる誰よりも多くの質問をした」とGoresは話す。

13歳で初の特許を取得


ラッセルは身長が193cmあるが、体形はひょろっとしており、赤みがかったブロンドの髪はぼさぼさで、顔には無精ひげが伸びている。彼は、2歳で元素周期表を暗記し、6年生の時には、親が携帯電話を買ってくれないため、ニンテンドーDSを使って自作の携帯電話を作成するなど、幼い頃から類まれな能力を発揮したという。また、13歳で、地下水をリサイクルして庭の水やりに再利用するシステムを開発し、初めての特許を取得した。

ラッセルは高校に進学せず、カリフォルニア大学アーバイン校のベックマンレーザー研究所で研究に励んだ。

その後、ラッセルはスタンフォード大学に入学して物理学を専攻したが、学生生活は長続きしなかった。LiDARの開発案がティールに評価され、Thiel Fellowshipに合格したため、1年目の途中で大学を中退したのだ。ルミナーを設立したのは、彼が運転免許を取得して間もないときだった。

インスタもツイッターもやらない


親の財産を相続したケースを除くと、30歳未満のビリオネアは世界に12人ほどしかおらず、ラッセルはその1人だ。

ラッセルは、早くからLiDARの開発に固執してきた。彼は、ボルボなど自動車メーカーが2〜3年後に市場に投入予定の自動運転車やADAS(先進運転支援システム)にLiDARを搭載すれば、多くの人命を救うことができると信じている。彼は、10代の頃からベロダインなど、他社が製造したLiDARを見てきたが、製品価格を安くして広く普及させるためには、全く違うアプローチで開発する必要があると確信していた。

「誰もやったことがないことをやるからこそ、我々は事業の成長を加速させることができた」とラッセルは話す。

高校と大学を卒業していないことは、ラッセルのキャリアに何ら悪影響を及ぼしていない。また、彼は一般的な25歳とは異なり、ツイッターやインスタグラムのアカウントを持っておらず、SNSで時間を浪費することはない。世の中の情報は、ウィキペディアやユーチューブから得ているという。

ラッセルは、Y世代のビリオネアとして、社会に与える影響について考えるようになったという。彼は、ビル・ゲイツのような慈善活動を行う計画はないが、自動車事故を撲滅することで社会に貢献したいと考えている。

「世界中で生産される全ての車にLiDARが搭載され、新しい安全技術として広く普及したとき、私は目標を達成したと自信を持って言えるだろう」と彼は語った。

編集=上田裕資

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