休暇後に仕事に戻る苦痛 和らげるために15分でできること

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誰しも、数日間の休暇に対するわくわくした気持ちを知っている。学校に通っていた頃に、夏休みまでの最後の数日を数えて待っていたときとさほど変わらないものだ。

しかし、どれほど早く休暇に入りかったとしても、数日間休みを取って精神的にリラックスする前に終えておくべきことがある。

心の中で休暇が終わり、日常に戻った1日目のストレスに備えるときに恐怖を感じたことは誰しもあるはずだ。休暇を終えた最初の月曜日を迎える前日には非常に大きな恐怖を感じ、休暇の1日を失ってしまったような状態になる人は多い。しかし、この恐怖心を克服するため15分間できることがある。

仕事に戻った初日の成功計画を立てる


休暇に入る前に、仕事に戻った初日を成功させるための計画を立てよう。これは、その日に行う全ての項目を詳細に計画することではなく、職場に戻った初日が成功した思えるためにはその日に何を達成すべきかを1〜3つほどリストにすることだ。

これは、やることリストとは大きく異なる。典型的なやることリストは、自分が終えることのできる活動を全て一つずつ集めた膨大なリストだ。

通常の勤務日に完了すべきことを50個挙げたとすれば、後でがっかりすることは確実だ。こうした項目の多くが任意のもの(あるいは少なくとも完了しなくても気づかれないもの)だと頭で分かっていても、数十個ものやることリストを見れば非常に圧倒された気分になる。

それとは対照的に、成功計画とは仕事に戻った初日に完了する必要がある極めて重要な活動のリストだ。これは「今日が成功を収めた1日だったと感じられるようにするため今日完了すべき2、3個の項目は何だろう?」という問いに対する答えなのだ。

こうした達成事項を箇条書きした後は、それらをいつ、どのように達成するかを計画する。明確に計画を立てた状態で1日をスタートすれば、1、2時間邪魔されずに作業することで計画に挙げたことを1〜2個達成できる。これこそが、成功計画のちょっとした秘訣(ひけつ)だ。

休暇に入る前に成功計画を立てること


休暇に入る前に成功計画を立てることで、休暇後の初日についてストレスを感じなくて済むようになる。1日目をどのようにして成功させるかについて明確な計画を立てれば、それ以上考える意味はない。これこそ、仕事から離れて休暇を楽しむ鍵だ。

多くの人は、不完全なままの作業や仕事を残したまま休暇に入ることで、非生産的な精神的緊張(ツァイガルニク効果やクリフハンガー効果とも呼ばれる)を感じる。こうして、前日に終えていないあらゆることについて不安に思った状態で翌朝目覚めることになる。成功計画を立てれば、休暇前に仕事を完成させることができるため、休暇中は完全に仕事から離れて休みの時間を楽しめるようになる。
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翻訳・編集=出田静

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