格安端末としては最高の品質とサポート体制
肝心の性能に関して言うと、筆者の感想は、まずまずといったところだ。バッテリーは、通常の利用で1日以上もち、交換可能であるためバッテリー寿命は長い。デザインはそれほど時代遅れではなく、Mediatek製プロセッサ「A25」は廉価モデル向けとしては想定通りの性能だ。ゲームやネットのブラウジングにも問題は感じない。
1300万画素と800万画素のデュアルカメラは、撮影環境によって評価が大きく異なる。日中であれば、800万画素のセンサーは、HDRモードで想像以上の性能を発揮するが、撮影環境が悪いと、メインのカメラモードでは露出が適正でなくなってしまう。
カメラアプリも基本的な機能しか搭載しておらず、オプションを変更するのに時間が掛かるが、標準モードでのシャッタースピードは比較的速い。マニュアル撮影のオプションは、ISO感度の設定など割と豊富にある。
Teracube 2eには、ハイエンドな端末に搭載されている機能はないが、その分価格は手頃だ。消費者がスマホを選ぶ際に重視するのは価格とカメラ性能だが、価格を重視する人にとって、Teracube 2eは驚くほどコストパフォーマンスが高い端末だ。
139ドルを支払えば、少なくとも3年は使える端末を手に入れることができるのだ。今年リリースされた端末の中で、価格とサポートの内容でTeracube 2eの右に出るものはないだろう。子供か、テクノロジーに関心の低い人には最適な端末と言えるかもしれない。
筆者は、TeracubeとOnePlusに共通点を感じる。Teracubeは、OnePlusのように、競合とは大きく異なる形で消費者に価値を提供している。今後、同社の取り組みがより進化することも想定できるだろう。