139ドルで4年間使える格安スマホ「Teracube 2e」の衝撃的スペック

(C)Teracube

世界のスマホ市場には、無名ブランドの格安端末があふれている。その多くは、発売開始から短期間で姿を消してしまうため、筆者がこうした端末をレビューすることはほとんどない。

格安スマホの多くは、OSアップデートへの対応が1回であったり、セキュリティアップデートを1年しか保証しないことで低価格を実現している。しかし、セキュリティアップデートができないと、端末は一気に陳腐化してしまう。

ソフトウェアサポートはコストがかかるため、モトローラのような大手メーカーでも、フラッグシップモデルのアップデートを1〜2年しか保証していない。しかし、サムスンは、「Note 20」をリリースした際に、保証期間を2年から3年に延長した。

今回紹介する「Teracube 2e」は、端末価格が139ドルと格安ながら、OSとセキュリティのアップデート対応を3年に設定し、保証期間も4年と長い。しかも、修理費は定額で39ドルとなっており、往復の送料は無料だ(保証地域はイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ポーランド、シンガポール、米国、カナダのみ。日本は含まれていない)。

Teracube 2eは、価格が安いだけに機能はそう多くないが、中には便利なものもある。OSは、カスタマイズが施されてないストックAndroidで、背面には高速な指紋認証センサーが搭載されている。また、ティアドロップ型ノッチのディスプレイを搭載し、この価格帯の端末にしてはベゼルがそれほど大きくない。720ピクセルのIPS液晶パネルの表示性能も、一般的な予想を上回る。

さらに、Teracube 2eは、環境に優しい点をアピールしている。Teracubeによると、他社製品の中には修理ができず、故障すると廃棄しなければならないものも多いが、2eは修理すれば使い続けることが可能で、4000mAhのバッテリーも交換が可能だ。

さらに、この端末は本体の25%がリサイクルプラスチックでできている。付属のケースは、小麦でんぷんとポリマーでできており、生物分解されるという。このようなバイオプラスチックでできたサステナブルな製品に対する人気は高まっている。充電用アクセサリは同梱されておらず、箱もリサイクル紙で出来ており、環境への配慮が伝わってくる。
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編集=上田裕資

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