本を捨てることで、見えてくる自身の「原点」──インスタイルグループ西村豪庸氏

インスタイルグループ、西村豪庸氏


──最後まで本棚に残しておきたい「最も影響を受けた3冊」を教えてください。

『ソムリエ』、『非常識な成功法則』、『王様達のヴァイキング』です。

1. 『ソムリエ』甲斐谷忍/城アラキ(ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

高校生のときに読んで2週間後に渡仏、後にソムリエになりました。

2. 『非常識な成功法則』神田昌典(フォレスト出版)

飲食店経営をしていた23歳前後のときに読み、後にコンサルタントになりました。

3. 『王様達のヴァイキング』さだやす/深見真(ビッグコミックス)

経営コンサルタントとグループ経営をしている現在に近い状態の33歳前後のときに読み、後にエンジェル投資をはじめました。気がつけば、連載当初の坂井大輔(作中のエンジェル投資家)と同じ歳の40歳になりました。

──これらの本を「今」選んだ理由は?

原点回帰です。

書籍・漫画に限らず、音楽、アニメ、映画、ゲームなどのいわゆる「コンテンツ」には、タイミングと内容によって人生を変える力があると思っています。

僕にとっては、たまたま上記の書籍・漫画と、いいタイミングにいい内容で出合えたおかげで、今の自分を形成する大切な一部になりました。

もちろん、他にも沢山の本棚に残したい書籍・漫画はあります。その時々の目的(楽しみたい、リラックスしたい、何か学びたい、モチベーションを上げたい等)によって、好きなものを好きなように読める状態にはしておきたいと思います。



──2021年の展望は?

この「原点」を忘れずに、今後も自分がこれまで大事にしてきたこだわりを捨てて、仲間と自由でいられるように、シンプルに、身軽に、幸せに生きていきたいと願っています。

現在、グループの年商は500億円前後で、90%が僕の手を離れていません。しかし、裏を返せば、10%は何もしなくても、グループの社長たちがしっかりと売上をつくれるようになりました。

将来的には、グループの社長たちや社員たちがたとえば年商1000億円前後の90%を上げられるように、彼ら彼女らに対してしっかりと時間とお金を投資して、コンサルティングしていきたい。一緒に成長し、自由で幸せな「好き勝手に生きる社長」を量産していきたいと思っています。

文=谷本有香

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