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2020.12.22

【12月第3週資金調達まとめ】五常・アンド・カンパニーが27億2000万円の調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、12月3週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

五常・アンド・カンパニー


調達額:27億2000万円
調達先:第一生命保険 / 丸井グループ / アストマックス・ファンド・マネジメント / Beyond Next Ventures / GMO Venture Partners / リコーリース
備考:シリーズDの調達金額は総額で70億7000万円 / 他複数の機関投資家及び個人投資家を含む / アストマックス・ファンド・マネジメントは東京理科大学ベンチャーファンドを通じて出資

新興国向け小口融資サービスを展開するスタートアップ。

世界中の新興国で低価格かつ高品質な金融サービスの提供を目指して事業を行っている。

同社は現地国企業の買収・設立を通じて世界中にマイクロファイナンス子会社をもち、各国での適切な経営のもと、質の高いサービスと従業員を育て、事業を拡大している。

同社は各国のマイクロファイナンス機関の持株会社の形態をとっており、パートナーの選定にも力を入れて着実に展開を進めてきたことで、質の高いサービスの提供を実現している。

創業以来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成⻑させた。

2020年12月には第一生命保険、丸井グループ、アストマックス・ファンド・マネジメントからの追加出資に加え、リコーリース、Beyond Next Ventures、GMO VenturePartnersなどを新規投資家として迎え入れ、合計27億2000万円をシリーズDとして調達した。

この調達でシリーズDの累計資金調達金額は70億7000万円となった。

FABRIC TOKYO


調達額:13億5000万円
調達先:D2C&Co. / Takram / ポーラ・オルビスホールディングス / 児玉昇司 / 千葉道場 / 富島寛 / 小泉文明
備考:J-KISS型新株予約権の行使 / デットファイナンス等を活用した調達 / その他個人投資家、事業会社を含む

D2Cカスタムオーダーアパレルブランド「FABRIC TOKYO」の提供を行っているスタートアップ。

「FABRIC TOKYO」は、カスタムオーダーのスーツやシャツなどを作れるD2C(Direct to Consumer)サービスである。

従来のアパレル業界では、実際に試着したり、値段を複数の店舗で確認したりなど、服を買うのにわざわざ店舗を回らなければならず、またオーダーメイドと言えば高額で富裕層向けの印象が強かった。

同社はこうした旧来のアパレル業界に、テクノロジーを導入することでカスタムオーダーをより身近にすることで変革を起こすことに挑戦している。

同社のサービスを利用すれば、店舗で採寸をするだけで、オンラインでオーダーが可能である。また、2回目以降はスマホやPCからそのデータをもとに簡単に注文することが可能になる。

こうしたサービスを提供することで、だれもが簡単にオンラインで体にフィットした洋服を購入することができる環境を生みだしている。

2020年12月にはD2C&Co.、ポーラ・オルビスホールディングス、千葉道場ファンド、Takram、小泉文明氏、児玉昇司氏、富島寛氏及びその他個人投資家、複数の事業会社を引受先に資金調達を実施。

本調達により商品企画・開発及びテクノロジーへの投資に主に充てる予定で、事業の提供価値をより一層強化し、顧客及び取引先工場へ還元していく方針。
次ページ > 施主と工事会社のマッチングサービスやスニーカー特化型CtoCマーケットプレイス

文=STARTUP DB

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