ビジネス

2021.01.02

凄腕エンジニアをAIで選抜、採用プラットフォームCodeSignalの実力

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コロナ追い風に顧客数は3倍に


CodeSignalは盗作を自動的に検出するほか、ウェブカメラやスクリーンシェア機能を使って不正を防いでいる。Sloyanによると、顧客の多くが履歴書や電話面接による選考を止め、CodeSignalのスコアに基づいて候補者を面接に招待するようになったという。

「企業は熾烈な人材争奪戦を繰り広げており、優秀なエンジニアを採用する方法を探している。我々のソリューションは、企業がこれまで見落としてきた人材を発掘することを可能にした」とSloyanは話す。

新型コロナウイルスのパンデミックは、CodeSignalにとって追い風となっている。Sloyanによると、多くの企業が採用プロセスをオンライン化する中、顧客数は昨年から3倍以上に増加したという。Sloyanは、今回調達した資金を使って、現在50名弱の社員を来年には150名に増やす予定だ。

「あらゆる企業がソフトウェアを開発するようになり、エンジニアが不足している。新型コロナウイルスのパンデミックにより、企業は最も優れたエンジニアを採用しようと、候補者を探す範囲を世界に広げるようになった」とMenlo Ventures でパートナーを務めるJP Sandayは話す。

スタートアップ向けにクレジットカードを提供する「Brex」で採用責任者を務めるJoel Baroodyによると、同社ではCodeSignalを導入してから、より多くの求職者を選考できるようになったという。Brexは、CodeSignalを使って求職者の技術力を評価しており、面接に招待するか否かは、そのスコア次第で決定しているという。

「学生の面接プロセスが大幅に効率化されたと同時に、幅広い学校を対象にすることが可能になった。これにより、採用と面接の時間が候補者1名当たり2時間削減でき、トータルでは数百時間も短縮することができた」とBaroodyは語った。

編集=上田裕資

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