頂点からどん底へ 2020年、キャリアが失墜した大物7人

ルディ・ジュリアーニ(Photo by Drew Angerer/Getty Images)


アダム・ラポポート


料理雑誌ボナペティの編集長を務めていたラポポートは6月、2013年のハロウィーンで有色人種の仮装をするため肌を茶色く塗る「ブラウンフェイス」をしていたインスタグラム画像がソーシャルメディア上で拡散。さらに、編集部内の差別的文化の存在を指摘する声が複数のライターから上がったことで、辞任に追い込まれた。

ボナペティは6月10日のインスタグラム投稿で人種差別の存在を認め、人種問題をめぐる研修の実施や賃金格差の解消を約束。その数週間後、同誌の「テスト・キッチン」動画シリーズの出演者3人(いずれも非白人)が、人種差別問題を理由に降板した。

ジェフリー・トゥービン


雑誌ニューヨーカーのベテラン記者で、CNNテレビのコメンテーターを務めていたトゥービンは10月、同僚や地元ラジオ局スタッフとのZoom会議中に下半身を露出し自慰行為をはじめたことで、同誌から停職処分を受けた。トゥービンはこの時、同僚らとの会議と同時に、全く違う類いのビデオチャットに参加していたのではないかと臆測されている。

トゥービンはニュースサイト「VICE」へのコメントで、「カメラがオフになっていると思い、恥ずかしく、ばかな間違いをしてしまった。妻と家族、友人、同僚に謝罪する」と表明。その直後、CNNに対して求職願を提出した。ニューヨーカー誌は内部調査を実施した上で、11月にトゥービンを解雇した。

トロイ・ヤング


ニューヨーク・タイムズは7月、メディア企業ハースト・マガジンズ(米国でコスモポリタン誌やマリ・クレール誌を発行)の社長を務めていたヤングが、有害な職場文化を築いていたとする記事を掲載。従業員の話として、ヤングが編集者にポルノをメールしたり、妊娠していた編集者に「俺の子か?」と聞くなどのひわいな発言を繰り返していたりしたと伝えた。

NYタイムズ紙はさらに、コスモポリタン誌やマリ・クレール誌で人種差別が起きていたと報じた。ヤングは同紙に対し、「中傷屋の主張は虚偽であったり、大幅に誇張されていたり、文脈から抜き出されていたりするものだ」と主張。だが翌日には、従業員に送付した電子メールで自身の言動を謝罪し、辞任した。

翻訳・編集=遠藤宗生

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