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年に一度、世界中から一流の起業家たちが集う祭典──「EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」。より良い社会の構築を目指し、目標に向かってまい進するアントレプレナーの努力と成功を讃えるこの大会に向けて、EY Japanでは2001年より「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー ジャパン」を毎年開催。全国の魅力あふれるアントレプレナーたちを表彰するほか、世界大会へ出場する“日本代表”を発表している。

Forbes JAPANでは、「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2020 ジャパン」(以下、EOY 2020ジャパン)の受賞者11名を特集してきた(特設ページはこちら)。さらに、2020年12月4日には、EY Japanが運営するEOY 2020 ジャパンのアワードセレモニーをオンライン配信。果たして、2020年の日本を代表するアントンプレナーとして世界大会へ出場するのは誰なのか。本記事では、セレモニーの様子をお届けする。


選考委員たちが選ぶ2020年のアントレプレナーとは


ファイナリスト11名より選ばれた日本代表は、2021年6月に開催予定の世界大会へ出場する。この世界大会には世界約60の国と地域からの代表が集まり、世界一を決めるほか、アントレプレナーたちが国境を越えて交流を深める貴重な場となっている。

例年では日本代表を発表するEOY ジャパンのアワードセレモニーもパーティ形式で開催され、歴代の受賞者も含めた華やかなネットワーキングの場となるが、2020年はCOVID-19の影響によりオンラインでの実施となった。初の試みとなるオンラインセレモニーでは、受賞者はもちろん、歴代の受賞者や選考委員からさまざまなメッセージが届けられた。



セレモニーは2019年の日本代表に輝いた、ペプチドリーム取締役会長の窪田規一氏のメッセージから始まった。窪田氏は、選出されたことにより、責任と使命感が強くなったと語る。2020年代表者には、「日本では謙譲の美徳がよしとされるが、転じてアピール力が弱い。世界に出るにはアピールを強く」と激励した。


EOY 2019 ジャパン日本代表のペプチドリーム取締役会長 窪田規一氏

続いて各選考委員から、選考の観点や受賞者に対する期待が語られた。

日本ベンチャー学会会長であり、東京大学大学院 工学系研究科教授の各務茂夫氏からは、世界から見ても引き付けるような求心力、事業としての普遍性がどこにあるのか、また、COVID-19の感染拡大下において、新しい着想をもって社会的課題の解決者として何をしているか、を選考基準にしたと話す。

2017年の日本代表でもあるティーケーピー代表取締役社長の河野貴輝氏は、自分がモナコで行われた世界大会に出場して得たものは「世界を怖がることなく成長していけると確信したこと」であり、今回選考委員として参加し、11名のファイナリストとの面談を通して新しい形のビジネスモデルを知ることになり、自分自身にとっても刺激的な選考だったと振り返った。2016年の日本代表、エアウィーヴ代表取締役会長兼社長の高岡本州氏も、「企業人として、経営者として社会に何が提供できるのか、国内外でどんな影響をもたらせるのかということを考えさせられる機会だった」とEOYの意義について言及した。

また、日本ベンチャーキャピタル協会常務理事でありB Dash Ventures代表取締役社長の渡辺洋行氏も「コロナ禍において日本経済が閉塞しているなか、グローバルに活躍してくれる起業家は誰なのか」、という視点で自分なりに検討したと語った。

CVCキャピタルパートナーズ日本法人 最高顧問の藤森義明氏は、11名のファイナリストに対し、それぞれにアントレプレナーとしての素晴らしいストーリーがあり、そのストーリーを軸に事業を通じた社会貢献に取り組んでいる点に大変感動したと語りかけた。経済産業省 経済産業政策局 産業創造課 新規事業創造推進室長の古谷元氏も、世界がコロナに直面するなかにおいて、ファイナリストそれぞれが社会変革、経済活動の中で非常に強い思いをもつことを昨年にも増して感じたという。また、Forbes JAPAN Web編集長の谷本有香は、1人しか選べないのが心苦しい、どの受賞者も日本を代表し世界に誇れる企業だと、ファイナリスト全員への賛辞を送った。


選考委員のCVCキャピタルパートナーズ日本法人最高顧問 藤森義明氏


選考委員のForbes JAPAN Web編集長 谷本有香

最後に、EOY 2020 ジャパンの選考委員長であり、経営共創基盤 IGPIグループ会長の冨山和彦氏が総評を聞かれると、「一人に絞り込むという観点で重視したのは、ビジネスモデルが日本初で世界的な普遍性を持っていることや価値が訴求できているか、社会課題の解決につながっているか、さらに本人がグローバルな展開力やアピール力を持っているか、という点に収斂していった」と話す。さらに、選考委員の議論がとても面白く、議事録にして公表したい、これ自体が教科書になると語り、充実した議論が交わされた様子が伝えられた。


選考委員長の経営共創基盤 IGPIグループ会長 冨山和彦氏

2020年日本代表はオイシックス・ラ・大地の代表取締役社長 髙島宏平氏に


そしていよいよ代表者の発表に。まず選考委員特別賞として表彰されたのは、SmartHR 代表取締役社長の宮田昇始氏だった。
▶︎宮田氏のインタビュー記事はこちら


受賞者11名はオンラインから参加。選考委員特別賞に輝いた宮田氏は2段目の左から2番目

そして、EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2020 ジャパン、日本代表にはオイシックス・ラ・大地の代表取締役社長、髙島宏平氏が選出された。
▶︎髙島氏のインタビュー記事はこちら


2020年の日本代表に輝いたオイシックス・ラ・大地代表取締役社長 髙島宏平氏
 
髙島氏は受賞のコメントとして、創業から20年を迎えている会社が、アントレプレナーシップの賞を受けることは、社会や様々な企業経営者にとって勇気のあることだとし、「アントレプレナーシップというのは経営年数に関係なくもちうるものだと思っているので、これからそれをしっかり証明して社会を変えていきたい」と抱負を述べた。また、冒頭の窪田氏のアドバイスを受けるかのように「日本人のなかでは比較的謙虚ではないほうなので(世界大会では)頑張っていきたい」と笑顔で語った。

セレモニーの最後には、引き継ぎの意味を込め、昨年代表の窪田氏から髙島氏へ、モニター越しで日の丸の旗の授受が行われた。


2019年代表の窪田氏から髙島氏へ国旗が引き継がれる様子

果たして、2021年6月に開催予定の世界大会で、日本代表は初の世界一の座を掴むことができるのか。そして、世界中のアントレプレナーが一堂に会することで生まれる化学反応とは。髙島氏の活躍に期待したい。

Promoted by EY Japan / text by 石澤理香子 / photograph by 西川節子

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