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SPAC(特別買収目的会社)との合併により上場を果たす企業が相次いでいるが、不動産テクノロジー分野で急伸したスタートアップが、このスキームで上場を行った。

ソフトバンクらが支援する不動産テクノロジー企業「オープンドア(Opendoor)」は12月21日、投資家のチャマス・パリハピティヤが運営するSPACの「ソーシャル・キャピタル・ヘドソフィア・ホールディングス・コープII」との合併により、ナスダック市場にデビューした。

オープンドアの共同創業者でCEOのエリック・ウーの保有資産は、21日の取引終了時刻に推定10億1000万ドルに達し、ビリオネアの仲間入りを果たした。

現在37歳のウーは21日朝のブログの投稿で、上場の喜びを綴った。「2014年に私は、仲間たちとともに家の売り買いが、アプリ内のボタン一つで可能になる世界を夢見ていた。他の多くのスタートアップと同様に、私達は困難に直面したが、イノベーションで世界を変えるという夢をあきらめなかった」

オープンドアは、iBuying市場をリードする存在であり、住宅のオーナーが迅速に自宅を売却することを可能にする。同社はアルゴリズムを用いて、不動産の価格を決定している。

昨年、オープンドアは約1万9000戸の住宅を販売し、47億ドルの売上をあげたが、3億3900万ドルの損失を計上した。今年9月までの売上は、パンデミックの影響で23億ドルにとどまっており、2019年の同期間の売上から10億ドル以上の下落となった。

これらの実績から、オープンドアの将来には疑問が投げかけられているが、同社は「現時点では黒字化よりも市場シェアの拡大を優先する」と述べている。ソフトバンクの投資ファンド、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは2018年に、同社に4億ドルを出資していた。

オープンドアの競合としては、ZillowやRedfin、Offerpadなどのスタートアップがあるが、不動産のiBuying市場はまだ勃興期であり、調査企業The Real Dealは1.6 兆ドル規模の住宅市場のわずか0.5% に過ぎないと述べている。

投資家もこの分野のポテンシャルに期待を寄せている。上場前のオープンドアの企業価値は48億ドルだったが、21日の上場により、オープンドアの時価総額は180億ドル近くに達した。

オープンドアは、ここ最近上場を果たしたエアビーアンドビーやドアダッシュ、Snowflakeらの一群に加わったが、現状の株価がどこまで続くのかは分からない。ただし、直近のバリュエーションが、高すぎるように見えるのは確かだろう。

編集=上田裕資

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