北米軍がサンタを追跡できるのはなぜ? 子どもたちの疑問に回答

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サンタ追跡の仕組みについて子どもからしつこく聞かれる保護者のため、NORADのウェブサイトでは詳しい説明が掲載されている。

例えば、サンタは最初の目的地をどうやって決めているのかという疑問についての回答はこうだ。サンタは、北極点から南極点にかけて引かれている国際日付変更線(IDL)をスタート地点に、まずは南太平洋地域から西向きにニュージーランド、オーストラリア、日本へと移動。

そこからアジアを回った後は、アフリカ・欧州へと向かい、大西洋をわたってカナダ・米国を訪れる。最後に南のメキシコ方面に向かい、中南米を訪れる。NORADは「サンタの経路は天気に左右されることがあるので、全く予測できないものだということを忘れないように」と記している。

NORADがサンタを追跡できるのはなぜかという問いについては、優れた衛星技術を用いていると説明。NORADの強力なレーダーシステムである北方警告システム(NWS)はカナダ北部と米アラスカ州にある47施設を利用しており、「NORADはレーダーによりサンタが出発したと分かった瞬間、北米を標的としたミサイル発射の可能性について航空警戒を出すため使っているものと同じ衛星の使用を開始する」としている。

また、ロケットやミサイルが発射されたことを検知できる強力な赤外線感知器を使ってトナカイの赤い鼻を検知することでも、サンタの出発を察知できる。「ルドルフの鼻はミサイルの発射に似た赤外線を出すため、衛星はルドルフの明るい赤い鼻を問題なく検知できる」(NORAD)

サンタが北米大陸を通過する間は、NORADの戦闘機が護衛に当たるのだという。「サンタが米国にいる間は、米国のNORAD戦闘機の操縦士らがF15機、F16機、F22機のいずれかに乗って、サンタと有名なトナカイたちのそばを飛ぶ感動を味わえる」(NORAD)

ただ、クリスマスイブは夜更かししないように。NORADによれば、サンタは大半の国で12月24日の午後9時から深夜の間に訪れるため、「サンタが来たときに子どもたちがまだ起きていたら、他の家に移ってしまう。サンタはまた後で戻ってくるが、それは子どもが寝ているときだけだ!」。

編集=遠藤宗生

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