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米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は先ごろ、十分な数の人が新型コロナウイルスのワクチンを接種すれば、米国人の生活は来年の秋には、「ある程度の通常に近づく可能性がある」との見通しを示した。

NIAIDを40年近くにわたって率いてきたファウチ所長は米CNBCに対し、「人口の圧倒的多数」、つまり人口の75~85%にあたる人が夏のうち(第2四半期の終わり~第3四半期の初め)に接種を受けることができれば、秋の中ごろには通常の生活に戻る軌道に乗っていることになるだろうとコメント。

「通常の生活」には、「安全に外食ができる、映画館や劇場に行くことができ、子供たちが通学を再開できる、といったことが含まれるだろう」と説明した。

また、広範囲にわたって大勢が接種を受ければ、それによって免疫の“傘”が作られることになるため、重症化リスクが高い人たち、ワクチン接種を受けることがリスクになる人たちもまた、守られることになるという。

そのほかファウチ所長は、「ワクチン接種を受けていない高リスクの人たち、またはワクチンが効かなかった人たちも、保護することになるだろう」と語った。

米国は2種のワクチンを承認


臨床試験の結果で高い有効性が確認されたことから、米食品医薬品局(FDA)は12月18日、米バイオ医薬品モデルナが開発したワクチンの緊急使用を承認した。先に承認され、すでに接種が開始されている米製薬大手ファイザーと独ビオンテックの開発したワクチンに続き、近く接種が始まることになる。

ただ、当面は最前線でウイルスと闘う医療従事者と、感染した際のリスクが高い人が優先される。そのため、大半の米国人が接種を受けられるのは、まだしばらく待つ必要がある。

編集=木内涼子

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