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ライアン・カジ(Getty Images)

フォーブスがまとめる「最も稼ぐユーチューバー」ランキングでは今年、9歳のライアン・カジが年収2950万ドル(約30億5000万円)で首位を維持した。2位にはランキング初登場の「ミスタービースト」ことジミー・ドナルドソンが年収2400万ドル(約24億8000万円)で急浮上した。

ドナルドソンのコンテンツは主に、人気ユーチューバーではよくある危険な実験動画だが、他との違いはそのスケールと制作のクオリティーだ。7月4日の独立記念日に合わせ、総額60万ドル(約6200万円)の花火を使って車を爆破するなどした動画は6000万回近く視聴された。この動画には世界一高額な16万ドル(約1700万円)、重量180キロの花火も登場。打ち上げに当たっては、上空の航空機飛行に影響がないかどうかを確認するため米連邦航空局(FAA)に問い合わせる必要もあった。

ユーチューブは今、活況を呈しており、上位10人が対象期間の2019年6月1日~2020年6月1日に稼いだ総額は前年比30%増の推定2億1100万ドル(約218億円)となった。メディア業界全体は新型コロナウイルスの流行により打撃を受けたが、ユーチューブは巣ごもり需要により人気が高まっている。

人気ユーチューバーの多くは今年も、子どもや若者向けコンテンツを制作する面々だ。調査会社スタティスタによると、米国の15~25歳のインターネットユーザーはユーチューブ利用率が77%に上る。3年連続で1位となったライアン・カジは、カメラの前でおもちゃの箱を開けてそれにコメントする「アンボクシング」動画で有名だ。ライアンが立ち上げたおもちゃや、リュックサック、歯磨きといった独自ブランド商品は昨年、2億ドル(約207億円)を売り上げた。

子どもユーチューバーとしてはさらに、6歳のナスチャが7位となり、女性で唯一のランキング入りを果たした。また初登場で8位に入った32歳のブリッピーは、人気の子ども向け教育チャンネルを運営し、海の生き物をテーマにした歌を歌ったり、子ども科学館を探検したりする動画を投稿している。

ユーチューバーたちはほぼ全員が、収入の大半を動画の広告収入から得ている。広告収入を増加させるためには、動画が子どもにも見せられるような内容で、英語でつくられ、8分以上の長さである必要がある。広告収入は新型コロナウイルスの流行初期には減少したが、すぐに回復した。また、ユーチューバーたちは全員が自身のブランド商品を展開している。

翻訳・編集=遠藤宗生

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