コロナ禍の1年を労う。おすすめのスパークリング・ワイン

ナイティンバー「Classic Cuvee」


華やかなロゼ・シャンパーニュ


最後の1本は、シャンパーニュ地方の老舗メゾン、ポル・ロジェのロゼ・シャンパーニュを紹介したい。ポル・ロジェは、シャンパーニュの中心地エペルネを拠点とし、英国王室とのつながりが深い、家族経営を貫くメゾンだ。

このロゼ・シャンパーニュは、ピンク色の外観から心が躍るが、香りをとると、バラの花束、イチゴやチェリーの果実と若干の甘いスパイスがふわりと広がり、ゴージャスな気分にさせてくれる。食事を通して楽しめ、年末年始の特別な機会に華を添えてくれるだろう。


ポル・ロジェ ロゼ

ある醸造家は、こう言っている。

「ワイン造りには時間がかかります。目の前の一杯を楽しむことは、そのワインが造られる長い時間を味わっていることなのです」

美味しいワインと食事があれば、自宅で過ごす時間も特別なものになる。そして、ひとつのワインに秘められた、ストーリーや造り手の想いを知ることで、より大切に楽しむことができるのがワインという飲み物の面白さだ。来年も、そんなワインのとっておきのストーリーを紹介したい。

島 悠里の「ブドウ一粒に込められた思い~グローバル・ワイン講座」
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文・写真=島 悠里

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