人気上位18犬種を調査! 他の犬種に比べてなりやすい病気は?
誕生月だけでなく、犬種間の違いにも注目して調査を行った。人気の18犬種(*3)について、「他の犬種よりもなりやすい病気」とその病気における年間平均診療費を調査したところ、それぞれの犬種で特徴があることがわかった。
例えば、日本の3大人気犬種「トイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンド」。いずれも小型犬であり、その愛らしい見た目や性格から各犬種のファンも数多く、街中で見かけない日はないほどだ。ただし、それぞれがなりやすい病気となると、全く異なる傾向がみられる。
他の犬種と比べてトイ・プードルが最もなりやすいのは、「前足の骨折」。トイ・プードルは明るく活発で天真爛漫な性格が多いことに加え、他の犬種と比べて骨格が細めなので、ちょっとした段差を飛び降りただけでも骨が折れてしまうことがある。また、トイ・プードルにおける足の骨折での年間平均診療費は約20万円となっており、万が一骨折してしまうと、経済的な負担も大きいということがわかる。
チワワは弁膜症(心臓病の一種)が、ミニチュア・ダックスフンドでは椎間板ヘルニアが、他の犬種と比べてなりやすい病気の第1位だった。
これまでも各犬種でどのような病気が多いかといった傾向はわかっていたが、今回オッズ比を算出したことで、他の犬種と比べてその犬種で特にリスクが高いのはどういった病気なのかということが明らかになった。
※人気18犬種それぞれについてのTOP20までの病気を『家庭どうぶつ白書2020』に掲載。
(*3)対象の18犬種:トイ・プードル╱チワワ╱ミニチュア・ダックスフンド/混血犬(体重10㎏未満)/柴╱ポメラニアン/ヨークシャー・テリア╱ミニチュア・シュナウザー/シー・ズー╱フレンチ・ブルドッグ/パピヨン/マルチーズ/ウェルシュ・コーギー・ペンブローク/ゴールデン・レトリーバー/ジャック・ラッセル・テリア/キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル/ラブラドール・レトリーバー/パグ
人気18犬種のうち、年間平均診療費が一番高いのはフレンチ・ブルドッグ
人気18犬種について、それぞれの年間平均診療費を調査した。犬全体の平均が約7万円だったのに対し、最も高かったのはフレンチ・ブルドッグで年間約14万円(約2倍)となっている。一方、診療費が低いのは、ミニチュア・ダックスフンドやパピヨン、チワワなどの小型犬で、いずれも5万円台という結果になった。