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ネバダ州の連邦控訴裁判所は12月15日、新型コロナウイルス感染対策として州が定めた宗教施設での集会を制限するルールが、憲法で保障された信教の自由を侵害しているとの判決を下した。

ネバダ州のスティーブ・シソラック知事(民主党)は5月以降、新型コロナ対策の一環で50人を超える宗教的催しを禁止しているが、裁判所は知事の命令が、宗教イベントに対し、通常のイベントよりも厳しい制限を課しているため違法であると判断したという。

裁判所は、州がこの規則を導入した当時、ボーリング場やレストラン、カジノなどのビジネスには50%の収容人数制限が設けられていたことを指摘し、宗教施設に対してもそのような緩やかな制限を適用することが可能だったと述べた。

控訴審は、連邦地裁に対し規制を再検討することを求め、州に対しては現在の25%の収容人数制限を、宗教的な組織とそれ以外の組織の両方に適用するよう要求した。

宗教施設での集会を制限する規則に対する反発は、ニューヨーク州でも起きていた。米国の最高裁は11月25日、ニューヨーク州で起こされた制限の解除を求める訴訟において、5対4で、この訴えを支持する判決を下していた。

この判決では、トランプ大統領が指名し先月就任した保守派のバレット判事が制限の撤廃を求める訴えを支持し、決定的な役割を果たしていた。最高裁のロバーツ長官は3人のリベラル派判事と共に制限の続行を支持していた。

ネバダ州の連邦控訴裁判所の3人の陪審員らは、最高裁の決定を引用し、制限はリスクに基づいて「調整されるべき」と述べ、より制限の少ない規則の導入が可能だと主張した。

ここで注目すべきは、9月にリベラル派のギンズバーグ判事が亡くなり、後任に保守派のバレットが着任する以前は、カリフォルニア州とネバダ州で起こされた宗教団体からの異議申し立てを、最高裁がそれぞれ5対4で却下していたことだ。

当時も保守派とされるジョン・ロバーツ最高裁判所長官が、リベラル派の支持に回り、異議申し立てが却下されていた。

編集=上田裕資

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