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シネマ未来鏡

笑えるコメディから、「旅欲」を晴らす作品まで、スカッとする映画5選

2020年は「新型コロナウイルスの年」として記憶されることだろう。自分自身に則して語れば、海外へ旅したのは1月に1度きり、国内で「遠出」したのは近県に3回ほど、もちろん新幹線にいたっては1度も利用していない。いずれも、この年を記憶に留めるには印象深い「記録」だ。

仕事はもともと「リモート」であったため、たいして変化はなかったのだが、人と会う回数が激減し、そのぶん会食も少なくなったためか、約10キロの減量に成功した(これをケガの功名というべきか)。

映画に関しては、以前からスクリーンで観るのを慣いとしていたため、劇場の休館や新作の上映延期で、年間の観賞本数は確実に減りそうな気配だ。ただ「ネトフリ」や「アマプラ」など配信で観る機会は確実に増えている。

配信で観るのはやはり過去作が多いのだが、コロナ禍による閉塞感もあり、それを笑いで払拭するためか、コメディ作品の再観賞が多かったように思う。そこで、それ以外のジャンルも含めて、編集部から提案のあった「もやもやがすっきり 最強にスカッとする映画5選」を選んでみた。


1.「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」(2014年)シドニー・シビリア監督

イタリア版の「オーシャンズ11」(2001年)とでもいうべき作品。大学を解雇されるなどして不遇を託つ7人の研究者たちが集まり、神経生物学や計算化学など、それぞれの専門分野を活かして合法ドラッグを製造、経済的立て直しを図るという物語。

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(c)2014 Fandango - Ascent Film Srl

「オーシャンズ11」と異なるのは、次から次へと繰り出されるギャグの応酬だ。しかも自分たちを軽視する社会へのシニカルな視線も交えながら、起死回生のクライムコメディが展開する。彼らが英智を結集して製造した合法ドラッグが、ことのほか品質が良く、莫大な利益をもたらすようになると、競合相手の犯罪集団が立ちはだかることに。

アクションあり、コメディあり、風刺あり、ホロリとする人情劇もあり、まさにエンタテインメントの要素をテンポよくどっぷりと盛り込んだ作品。実は、この後に続編となる「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」(いずれも2017年)があり、ストーリーとしても見事に継承されており、さらにスケールアップしたシリーズが楽しめる。

社会から弾き出された彼らの知性を生かした陽気でユーモラスなリベンジ劇に、胸のすく思いもする。有能なる彼らに新型コロナウイルスのワクチン製造も頼みたいくらいだ。

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『いつだってやめられる 3部作コンプリートセット』DVD発売中/提供:シンカ、樂舎、朝日新聞社/販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

文=稲垣伸寿

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