Hyla NayeriとAdrien Bettioもアパレル業界に革新をもたらした。20歳の2人は、カナダにあるクイーンズ大学の学生寮で1000ドルを出し合って水着メーカー「437」を立ち上げた。437の水着は、どのような体形でも着る人を引き立てるデザインが特徴だ。SNSのフォロワー数は23万人を超え、現在は水着以外のアパレル製品も製造している。
若い起業家の多くは、テクノロジーを駆使して実世界の課題を解決している。Krishna Mandaは、ブルックリンでオートバイを運転中に違法なUターンをしてきた車に衝突され、右腕を切断した。
医師は、チタン板と13個のビスを使って、切断した腕を再接着した。フロリダ州とアリゾナ州にキャンパスを置くエンブリー・リドル航空大学を中退したMandaは、この経験をもとにバイカーの安全を支援したいと考え、スマートヘルメットメーカー「Etho」を設立した。ヘルメットはヘッドアップディスプレイを搭載しており、バイカーは道路から目を離さすことなくGPSや速度、近隣の車両などの情報を把握できる。
「RockMass」のCEOで地質学エンジニアのShelby Yeeと、Matthew Gubastaはカナダのクイーンズ大学に在学中に知り合い、2016年に同社を設立した。2人は、地下鉱山で取得したデータをもとに、岩石力学などを用いて鉱山作業の安全性と効率性を向上しようとしている。
自動運転の潜水艦
ブルックリンに本拠を置く「Bedrock Ocean」のCEO兼共同創業者であるAnthony DiMareは、魚雷の形をした自動運転の潜水艦を使って海底の探査や地形図の作成を行っている。同社は、これまでに450万ドルを調達して潜水艦のテストを開始した。同社は、洋上風力発電所を設置する企業などに海底データの一部を公開しながら、より詳細な調査を有料で請け負うことを目指している。
建設業界からは、IconのLe Roux以外にも優れた起業家が選出された。「RISE Modular」創業者のChristian Lawrenceは、プレハブ技術を応用した低コストなアパートや住宅を建設している。