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Ferrari 812 Superfast

いまはコンテンツビジネスの時代といわれる。自動車メーカーでも、クルマそのものよりも、販売後にコネクティングサービスの利用促進などで利益をあげるのが、これからのビジネスモデルとうそぶくところまである。

ここで取り上げるフェラーリ812Superfastはその対極に位置するモデルだ。バーチャルなものは何もない。V型12気筒エンジンをフロントに搭載した後輪駆動、という伝統的なフェラーリGTのありかたを継承。かつ、800馬力のエンジンと優れた操縦性。リアルな楽しみを求める人のためにつくられている。
 
イタリアのポルトフィーノ、あるいはフランスからモナコへいたるコートダジュールといったリゾートで乗るリッチなクルマをプロムナードカーと呼んだりする。フェラーリにとっても重要な市場で、1950年代から、優雅なスタイリングをもつフロントエンジンのGTを手がけている。

812 Superfastも、こんな文化のなかから生まれてきた。12気筒を収めたロングノーズ、キャビンが後退したプロポーション、豊かな曲面とシャープなキャラクターラインで構成されたボディ。スタイリッシュさで際立っている。ところが、実はこのクルマ、海辺でおとなしくしているだけではガマンできない。背後の山中を走り回るのが得意なのだ。そこがよい。

6496cc12気筒エンジンは、従来のF12というフロントエンジン・フェラーリの6262ccユニットをベースにピストンのストロークを伸ばしたものだ。さらに、圧縮比をあげ、高圧の燃料噴射装置や可変吸気システム、専用のエグゾーストシステムを組み合わせて性能向上がはかられた。シャープな切れ味のスポーツカーである。

スポーツカーもハイブリッド化していく時代にあって、エンジンのサウンドもバイブレーションも含めて、812 Superfastの価値は滅することがないだろう。

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Ferrari 812 Superfast


駆動形式:後輪駆動
全長:4657mm
全幅:1971mm
全高:1276mm
最高出力:588kW(800cv)/8500rpm
価格:39100000円〜(消費税込み)
問い合わせ:フェラーリ・ジャパン 03-6890-6211


COLUMN フェラーリの最新CIを反映した 日本で最初のショールーム

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フェラーリがカスタマージャーニーの再定義として最新のコーポレート・アイデンティティを導入する。日本における第1号は東京・六本木にある「ロッソ・スクーデリア」だ。

「ブランドの DNA である伝統、情熱、クラフツマンシップ、革新、そしてイタリアのヘリテージをさらに凝縮したもの」。フェラーリは、新ショールームをそう定義づける。

具体的には動画でフェラーリの世界観を感じられるブランドエクスペリエンス・ビデオウォール、フェラーリの歴史を概観できるヘリテージウォール、さらに、デジタルシミュレーターで注文する車両の詳細を“体験”できるコンサルティングルームなど。「従来の“販売店”ではなく、仲間が集い各々が夢のフェラーリをつくりあげる“メンバーシップクラブ“ です」とは、フェラーリジャパン広報担当者の言だ。

日本各地の正規ディーラーは順次切り替わっていくという。

【連載】クルマの名鑑
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photographs by Tsukuru Asada(secession) | text by Fumio Ogawa | edit by Tsuzumi Aoyama

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