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小さい頃から慣れ親しんできた自転車。免許も要らなければスピード違反で捕まることだってそうそうない。だからこそ、知った気になってはいませんか、自転車の常識。

我々のママチャリ時代からすでに数十年が経過し、常識も、法律さえも変化した。新たな自転車ライフを迎えるまえに、一度知識のメンテナンスをしておこう。


話を聞いたのは...大澤知秦さん。ワイズロード屈指の自転車愛を持つ男。現在乗っている愛機は、ロードバイクが『オルベア』のオルカ、グラベルロードバイクが『ボムトラック』のフック2。

常識01:メーカーによってサイズ表記の認識は異なります






最近では、オンラインで気軽に自転車を買えるようになった。便利といえば便利だが、そこには注意点も潜んでいると大澤さんは言う。その筆頭は、洋服のオンライン購入でも不安材料となる“サイズ問題”だ。

「例えば、店舗で実機に乗ってサイズは確認済み、という人なら全然OKです。しかし、確認もせず曖昧なまま買ってしまうと、手元へ届いたときに想定していたものより大き過ぎたり、小さ過ぎたりというアクシデントは起こり得ます。これで後悔される方、結構多いんです」。

実は業界内でサイズなどの規格化はされていない。そのため、メーカーによって認識もまちまちだという。どのくらい違うかと言うと……。

「例えば『トレック』FXシリーズのLサイズだと、適用身長は175〜186cm。一方、『ジャイアント』ESCAPE RXシリーズだとLサイズで180~195cmとなります。メーカーによって表記に対する認識はだいぶ変わってくるので、細心の注意を払いましょう」。

常識02:ネット購入しても、すぐに乗れるわけではない






サイズもしっかり確認し、いざネットで注文。やっと意中の自転車を手に入れた! ……と、喜ぶのはまだ早い。

「メーカーから販売店へ自転車が届けられる際、“7分組み”といって、ある程度組み立てはされているんですが、ブレーキ、ギアの変速機、細かいところではホイールの横ブレなどがしっかりと調整がされていない状態で届けられます。通販でも、そういうことは起こり得ます」。

……え、どういうこと?

「通販サイトの画面上では、品質や組立ての精度まではわかりません。私たちが店頭で販売・整備している物よりも明らかに劣るものもあります。だから、いざ手元に届けられたときに、ギアの変速機やブレーキの効きがおかしいと感じることもあり得ます」。

つまり、結局は店舗へ持って行って調整してもらうという、二度手間&追加料金の二重苦にさらされるケースもなくはない。

「ある程度は自分でメンテナンスのできる方、または信頼できる自転車店が近くにある方であれば問題ないんですけどね。ただし、店によっては、ネットで購入した商品の調整を受けていないところもあります。そういった意味では、ネットで買う場合は自己責任のリスクがつきまとうので、事前に購入店とすり合わせされることをおすすめします」。

常識03:ハンドルが長すぎると歩道を走れない






本来、自転車は軽車両であり、車両の一種に分類される。そのため、一般道での逆走は厳禁だし、飲酒運転や“ながら”運転などは言語道断。走行する際は車道を走るのが原則である。

だが、自転車でも“一定の基準”を満たしていれば普通自転車と定義され、歩道の通行などが認められる。気を付けなければいけないのは、その“一定の基準”の中身である。

「ハンドルの幅によって走れる自転車は決まっています。ハンドル幅が600mmを超える自転車は、車道しか走ることはできません。実は、マウンテンバイクの大半はその規定を超える場合が多いので、基本的に歩道はアウト。これ、知らない人は意外に多いかもしれないですね」。

もちろん、歩道を走る場合は歩行者を優先とし、車道寄りを徐行運転しなければならないのでご注意を。

取材・文=菊地 亮

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