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クリスマスの装飾が好きなのであれば、そのような役割を強いても問題はない。しかし、メラニアはクリスマスの飾りつけなどどうでもよいと思っていることを示す発言が録音されていた。メラニアは録音の中で、自身の上級顧問を務めていたステファニー・ウィンストン・ウォルコフに対し「でも、やらなければいけないんでしょう?」と質問。ウォルコフは「絶対に。選択の余地はない」と答えた。

女性に毎年装飾を担当させることの影響は、装飾が不評に終わった場合に本人が感じるいら立ちや、装飾が元々嫌いな女性が時間を無駄にすることにとどまらない。これは、仕事や家庭での女性の役割に対する世間の認識を形作るものだ。

職場では、女性がこうした役割を担うことが日常茶飯事であるため、女性はパーティーの幹事など、損しかない役回りを頼まれることが多い。こうした仕事は「オフィスの家事」と呼ばれ、昇進や昇給を求める際には考慮されない。女性は期待に応えるため、こうした役割を自ら志願することも多い。

家庭では、女性が常に男性より多くの家事を負担してきた。新型コロナウイルスの流行により時代が逆行し、女性がさらに多くの家事を担うようになったことを示す証拠もある。

こうした認識を変えるには、トップから始めることが重要だ。次期ファーストレディーのジル・バイデンは、大学院で博士号を含む3つの学位を取得した大学の講師であり、暇な時間がたくさんあるようには見えない。果たして彼女も、クリスマスの飾りつけやそれに対する情熱、ファッションを厳しく評価されるだろうか?

おそらくそうなるだろう。この役割をめぐるステレオタイプを示すには、ファーストジェントルマン(大統領の夫)が必要だ。

編集=遠藤宗生

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