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2020.12.11

「影響力のある女性100人」 小池知事ら初選出者の顔触れ

左から小池百合子、カマラ・ハリス、マッケンジー・スコット(photo by Getty Images)

フォーブスが発表した今年の「世界で最も影響力のある女性100人」ランキングでは、東京都の小池百合子知事やカマラ・ハリス次期米副大統領、ジェフ・ベゾスの元妻マッケンジー・スコット、バイトダンス(字節跳動)の張楠最高経営責任者(CEO)らが初登場を果たした。

今年の新顔の中で最高位の3位に入ったカマラ・ハリスは、女性初、非白人初の米副大統領に就任する。米政界からは、民主党の元ジョージア州議会議員ステイシー・エイブラムスも100位で初登場となった。エイブラムスは大接戦となった今年の大統領選で民主党が共和党からジョージア州を奪取したことに大きく貢献した人物とされている。

63位に入った小池百合子は東京都初の女性知事で、今年7月の都知事選では60%近い得票率で圧勝して再選を果たした。その要因の一つとなったのが、新型コロナウイルス流行を受けて都が行った中小企業支援などの対策だ。小池は再選を受け、「喫緊の課題は何よりもコロナ対策だ」と表明した。

世界の都市で最大の人口を抱える東京を率いる小池は、将来の首相候補とも目されている。90年代に政界入りする前はジャーナリストとして活動し、90年には日本女性放送者懇談会賞を受賞した。

62位に入った張楠は3月、動画投稿アプリ「ティックトック」を運営するバイトダンスのCEOに就任した。それまではティックトックの中国版である「抖音(ドウイン)」のCEOを務めていた。

ドナルド・トランプ米大統領は今年、バイトダンスが中国政府にユーザーデータを共有しているとの懸念から、米国でのティックトック事業の売却を求める意向を表明。バイトダンス側はデータ共有を否定している。この問題は現在も解決していないが、張はその間にも抖音に加え、中国で人気のニュースアプリ「今日頭条」や動画サイト「西瓜視頻」などの事業を成功させた。

マッケンジー・スコットはアマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾスとの離婚調停内容の発表から間もない2019年5月、慈善活動「ギビング・プレッジ」に参加し、「金庫が空になるまで」保有資産を寄付することを誓約した。今年7月にはその約束通り、17億ドル(約1800億円)近くを120の非営利団体に寄付すると発表。寄付先には、トランスジェンダー支援や「黒人の命は大切」運動に関わる団体が含まれる。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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