街に巨大な楽譜が出現? ソーシャルディスタンスの新しい考え方

巨大な楽譜で「ソーシャルディスタンス」を守る


同じく太刀川がデザインした「LIFECOINステッカー」は、某有名ゲームに登場するコインの形を模したステッカーだ。病院や市役所の窓口、スーパーや飲食店レジの前、バス停や駅のホーム、券売機など、人の混雑が予測される場所の床に貼ることで、ソーシャルディスタンスをポジティブなものに変えてくれる。



人感センサーが組み込まれており、踏むと「ピコーン」という効果音が鳴る仕組みだ。ゲームの中では命を増やすシンボルであるコインをモチーフにすることで、自分や大切な人の「命を守る」ことを意識してもらうと同時に、子どもたちであってもソーシャルディスタンスを楽しく実践できるデザインとなっている。

「子どもたちが目に見えないウイルスの危険性を理解することは難しいですよね。その面においても、直観的にやりたくなるという仕組みはとても重要です。ソーシャルディスタンスに対するポジティブな向き合い方を掲示することで、コロナ禍に蔓延る閉塞感を少しでも解消していきたいと考えています」

「SOCIAL HARMONY」は、東京・表参道で行われたアートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2020」と、再開発が進む横浜にある「横浜みなとみらいホール」のエントランスに設置された。横浜みなとみらいホールでは、長期休館前の2020年12日31日まで設置される予定だ。

文=本多彩花

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