市場とジェネレーションYのお金に関する差し迫った問題に注目

Photo by Ethan Miller/Getty Images

米国のBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動を牽引し、2020年の大統領選での「ジョージア州の大接戦」を生み出した立役者として知られるのが、ジョージア州議会の元下院議員の黒人女性、ステイシー・エイブラムスだ。

フォーブスは先日公開した「世界で最も影響力のある女性」ランキングで、エイブラムスを今年の100位に選んだ。

エイブラムスはジョージア州で長年議員を務め、2018年には同州の知事選に出馬したが、5万5000票の差をつけられて敗退した。しかし、彼女は自分が落選したのは対立候補が住民の有権者登録を抹消したからだと主張し、選挙妨害に対抗する活動を開始すると宣言した。

彼女はその後、「フェア・ファイト・アクション」と呼ばれる団体を設立し、自由で公正な選挙を推進し、有権者たちに投票登録を促してきた。

エイブラムスの努力は、今年の大統領選挙で驚くほどの効果を発揮した。彼女がジョージア州で80万の人々の投票登録を手助けした結果、同州は1992年以来で初めて民主党の大統領候補を勝者に選んだ。その結果、ジョー・バイデンが次期米国大統領に選ばれたたのだ。

「私たちは国の軌道を変えた」とエイブラムスは今年11月に述べた。「人々が力を合わせれば、私たちは前に進むことが可能なのだ。進歩が必然的にもたらされる」と彼女は話した。

民主主義国家において、国民は投票の力で権力者たちの暴走を防いでいるが、それは国民が投票する力を持っている場合に限られる。

人々の投票する権利が脅かされている米国において、彼女は一人の人間ができる最も重要な仕事を成し遂げたと言える。今年はパンデミックと、警察の暴力に抗議する運動が吹き荒れる中で、多くの人々が命を無くし、暮らしの基盤を奪われたが、エイブラムスは人々の声と権利を守るために全力を注いだ。

フォーブスが今回のランキングで、彼女を100位としたことに、異論を唱える人も居るだろう。彼女はもっと上に来るべきかもしれないし、著名な政治家や慈善活動家らの名前が並ぶ、別のランキングに選出されるべきかもしれない。

エイブラムス自身も、本ランキングに選ばれたことに不満かもしれない。「私は何も特別なことなどしていない」と、彼女は先月のローリング・ストーン誌のインタビューで話していた。「私はただ、徹底的にやりたいようにやってるだけだ」

編集=上田裕資

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