コムキャストの調査によると、今年5月の米国人の動画コンテンツの消費時間は、3月上旬との比較で、週あたり8時間も増加していたという。その結果、世帯ごとの平均の動画コンテンツの消費時間は、週あたり66時間に達していた。しかも、この数字はスポーツのライブ中継を含まないものだ。
一方で、ニュース番組の視聴時間も64%の増加となっていた。
世界で1500万人の会員を持つオンライン上のドラマや映画の管理アプリ「TV Time」が、今年、米国で最も人気を博したネットフリックスのオリジナルドラマのランキングを発表した。
選考対象は、2020年にファーストシーズンがネットフリックス限定で公開されたドラマに限定された。そのため、「ザ・クラウン」や「デッド・トゥ・ミー」のような作品は除外されている。
また、12月から配信が始まったばかりの「セレナ:テハーノの女王」は、伝説のメキシコ系アメリカ人歌手の生涯を描いた伝記映画として人気だが、新しすぎるため選考対象に含まれていない。
下記に、今年最もネットフリックスで視聴された新作ドラマシリーズの上位10タイトルとそのジャンルを掲載する。
1. タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!(リアリティ)
2. ロック&キー(ドラマ)
3. スペース・フォース(コメディ)
4. アウターバンクス(ドラマ)
5. ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~(リアリティ)
6. クイーンズ・ギャンビット(ドラマ)
7. 私の"初めて"日記(ドラマ)
8. ラチェッド(ドラマ)
9. The Circle (リアリティ)
10. スイート・マグノリアス(ロマンス)
コムスコアのシニアアナリストのポール・ダーガラベディアンは、パンデミックの間に人々は物理的には孤立していても、オンライン上の話題に参加することを切望したという。
「優れたコンテンツが社会的な会話を促進し、それによって多くのドラマがイッキ見の対象となった。『クイーンズ・ギャンビット』のような作品もその一例であり、ファンたちのコミュニティを生み出した」と彼は述べた。
新たな年を迎えるにあたり、パンデミックがコンテンツの制作に与える影響や、消費者の視聴パターンがどう変化するかにも注目したい。困難な時代の中で、人々は素晴らしいエンターテイメントに浸ることで現実から離れ、同じ趣味を持つ人々とつながろうとしている。