ビジネス

2020.12.11

世界が注目、アートとカルチャーの聖地「KOMIYAMA TOKYO」誕生秘話

小宮山書店三代目の小宮山慶太代表


アーティストと書店の可能性をもっと広げたい


──独自の道を切り拓いてこられた小宮山さんの、今後の展望、野望を教えてください。

今の道を前に進めながらも、これからはアートをより充実させていきたいです。企業の皆様にもスポンサードしていただいて、若手のアーティストを応援していただく相互関係をつくりたいです。もっとアートやアーティストの可能性を広げる手段を追求しコラボを進めたい。きっと昔はそういう文化的な大人がいっぱいいたんでしょうね。いいカルチャーをみんなで共有していきたいし、もっとアーティストをたくさん紹介したい。それが野望かな。

僕もプロデューサーをやっていますが、僕自身をプロデュースしようとしてくれる人もいるんですよね。「小宮山書店はいいアーティストを生み出し、捕まえている。あなた自身のフィルターが面白いんだから、その面白さをもっと活かしましょう」と。

今、オークションサイトが全盛ですが、いい加減な業者も少なくありません。いいものを知っていて、ちゃんとした目利きができる「フィルター」が求められているのかもしれませんね。そういう意味でもKOMIYAMA TOKYOの可能性を広げていきたいです。




小宮山慶太(こみやま・けいた)◎小宮山書店 代表取締役 CEO。小宮山書店三代目。古書店の既成概念を見直し、過去の秀逸な作品に新しい価値を見出し、世界に向けて日本のカルチャーを発信。KOMIYAMA TOKYOとして国内では「アートフェア東京」に毎年出展。2019年には世界遺産二条城で開催された「art KYOTO」に参加し、海外では「Paris Photo」「Paris Photo NY」など世界的な写真フェアや「NY/LA Art Book Fair」「Offprint London」などのブックフェアにも出展。プライマリーアーティストの発掘、支援や個展の開催など、時代に合わせた作品の提案に取り組む。本やアートが人を豊かにすると信じ、セレクトショップやホテル、レストラン、オフィス、アパレルショップ等へのアート作品やヴィンテージブックのディスプレイも手掛ける。

聞き手、写真=小田駿一 構成=林亜季

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