ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツがその例だ。1987年にマイクロソフトで会った2人は結婚し、慈善団体のビル&メリンダ・ゲイツ財団を創設した。同財団は過去20年間、医療の向上と貧困の削減のために世界中で数十億ドルを投資してきた。
カップルが協力して起業することは驚くことではない。起業は子どもを持つのと同じで、育てて世話をし、大きくする必要があるからだ。また、ビジネスのパートナーシップは結婚のようなもので、信頼や情熱、コミュニケーション、努力が必要とされる。
それだけではない。新型コロナウイルス感染症により、従業員らは自分の優先事項について再考するよう促され、企業社会を後にして自分の会社を立ち上げるようになった。
人生のパートナーをビジネスのパートナーとする最良の方法は何だろう? ここでは、カップルで起業し成功を収めた起業家からのアドバイスを紹介する。
1. パートナーとの充実した時間を計画する
数十億ドル市場と予測されるコンブチャのカテゴリーでトップ3に入るブランド、ヘルスエード(Health-Ade)の共同創業者ダイナ・トラウト最高経営責任者(CEO)は、パートナーとの2人の時間を作ることが欠かせないと語っている。
「結婚相手との関係はビジネスと同じくらい重要だということを認識し、それを培うことに注力しよう。夜のデートの機会を持ち、そこでは仕事のことは何があっても話さないこと。子どもがいる場合のコツとして、ベビーシッターを丸1年予約しておくこと。そうすれば既に予約されているため、計画を細かく立てる必要はない」(トラウト)
2. 境界線を引く
人生のパートナーと起業する場合には、健全な境界線を引くことを考えよう。個人に合わせた茶の定期購入サービス、シップス・バイ(Sips by)の共同創業者であるステーシー・ブリンクマンCEOは、パートナーで共同創業者のエイヴィン・ルーと具体的な勤務時間を決めている。
「エイヴィンと私は、平日は午後8時を終業時間としている。週末は午後5時だ。一緒に楽しめる活動を計画し、ソファに一緒に座ったり話したり、夕日を見たりしてつながりを感じられる時間を持つようにしている」(ブリンクマン)
ブリンクマンとルーは、自分だけの時間も用意している。2人が一緒にしないことは、職場までの車の運転だ。
「エイヴィンは私よりもはるかに早い時間に出て、私の方では朝の時間を自分だけのために使える。また、別々に帰宅することで平日もリラックスし、自宅モードに戻る時間が持てる」(ブリンクマン)