憂うつな時期に希望を持つ方法 大事なのは「小さな目標」

Getty Images

新型コロナウイルス感染症の感染者数が米国中で増加し、多くの州では何らかの形態のロックダウン(都市封鎖)が始まって8カ月が経過した。中には鬱(うつ)に苦しみ、ちょっとした孤独を感じる人も出ている。

これから非常に多くの人が、年末にありがちなストレスを感じるはずだ。しかし、遠く離れたところに住む家族との時間など、いつもは楽しみにできることが今年はない。

通常よりも孤立した状態で年末を迎える中、集中力ややる気を保ち、パンデミックに終わりが見えないように感じる中でも楽観的な気持ちを持つことは難しい。しかし、未来への希望を維持するため毎日実践できる小さなステップは存在する。それは次の5つだ。

1. 運動する


運動が心の健康にもたらす影響は強調してもしきれない。米国立生物工学情報センター(NCBI)によると、自然の中に出て十分な運動をすることが身体の健康や精神の鋭さを維持し、気分を制御してくれる。連続した運動でなくてもよい。10分間の散歩を数回することは、30分の散歩を1度することと同様に効果的だ。隔離期間中でも、鬱を防ぎ気分を管理できるよう何らかの運動をすること。

2. 前向きな考え方を積極的に採用する


組織心理学者のアダム・グラントは、シェリル・サンドバーグとの共著『Option B: Facing Adversity, Building Resilience, and Finding Joy(オプションB:逆境との直面、回復力の構築、そして喜びの発見)』で、感謝の気持ちを持つことで悲しみを乗り越え、レジリエンス(回復力)を構築できると説明している。

グラントは米ビジネス誌インク・ドットコム(Inc.com)の取材に対し、サンドバーグが日記を書くことと感謝していることのリストを作ることを通して夫の死に立ち向かい、人生の悲惨な時期を経験した後も再び喜びと幸せを感じることができたと述べている。

3. 芸術を楽しむ時間を作る


認可を受けた結婚・家族療法士のキャスリーン・マーフィー博士はMSN.comに対し、暗くつらい時期にはインスピレーションを持てるようなものを読むよう勧めている。あらゆる形態の芸術が、複雑な感情や状況の処理を助けることができる。読書や文章を書くこと、絵を描くこと、映画やテレビ番組を見ることなどを通し、この非常に奇妙で不安定な時期にも自分自身の理解が促される。
次ページ > 大事なのは「小さな目標」

翻訳・編集=出田静

ForbesBrandVoice

人気記事