ワクチンはまだイスラエル政府の承認を得ていないが、ネタニヤフは「今後の数日間で適切な許可が出ることを期待している」と述べた。彼は、自身がイスラエル市民の模範になるために、米国の当局の承認が下り次第、このワクチンを接種したいと述べた。
「私はこのワクチンを信じている。何百万人ものイスラエル人が接種することを期待している」と彼は話した。
ジョンズ・ホプキンス大学のデータで、イスラエルではパンデミックが始まって以来、約35万人の感染者が確認され、約3000人が死亡した。イスラエルはこれまで2回、国家レベルのロックダウンを行ったが、3回目の実施に踏み切る可能性もある。
ワクチンの広範囲な接種に向けては、輸送面などの課題もあるが、最大のハードルは国民の信頼を得ることだ。多くの人が前例のないスピードで開発されたワクチンの安全性に疑問をいだき、それを受けることを躊躇している。ネタニヤフは自身が率先して接種することで、国民の不安を払拭しようとしている。
英国のボリス・ジョンソン首相や米国のジョー・バイデン次期大統領、オバマ元大統領、ブッシュ元大統領、クリントン元大統領など、他の世界の指導者たちも同様の動きを見せている。
イスラエルは、400万人分の接種量を確保するために、800万回分のワクチンをファイザーとバイオンテックに発注した。