マスクは、8日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のCEOサミットで、転居について尋ねられると、自身が抱える2つの巨大プロジェクトが今はテキサスで進んでいると述べ、テスラやスペースXがそこに拠点を置いていると述べた。
彼は、移住した事を認める前は、自動車メーカーや航空宇宙関連の企業の多くが、カリフォルニア州から離れつつある中でも、「テスラとスペースXは、カリフォルニア州で巨大なオペレーションを実施中だ」と述べていた。
マスクは、カリフォルニア州はシリコンバレーのスタートアップの成功を当然のことと考え、その地位に甘んじていると述べた。さらに、当局はイノベーターたちがやることに口をはさむべきではないと話した。
マスクが移住するとの憶測は、以前から囁かれていた。CNBCは先週、マスクと親しい人物の証言として、彼がテキサスに移住を検討中だと伝えていた。さらに、ブルームバーグもマスクが彼の財団をテキサスに移したと報じていた。
今年5月にマスクは、カリフォルニア州のアラメダ郡を相手取った訴訟を起こし、テスラの工場の稼働を制限するのなら、会社を州外に移転させると述べていた。
フォーブスの試算でマスクの保有資産は現在、1447億ドル(約15兆円)に達している。カリフォルニア州の個人所得税の税率は最高13.3%となっているが、テキサス州は個人の所得税を徴収しないことで知られている。