国の安全度ランキング 世界で格差拡大、日本は9位に上昇

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報告書では主な結論として以下を挙げている。

・平和度が高い国と低い国の間の格差が広がり続けている。2008年以降、平和度が最も低い25カ国のスコアは平均12.9%低下し、最も平和な25カ国のスコアは2.1%改善した。

・気候変動により、2050年までに生じる移民の推定人数はサハラ以南アフリカでは最大8600万人、南アジアでは4000万人、中南米では1700万人。

・新型コロナウイルス感染症の経済への影響は、政治の安定や国際関係、紛争、公民権と治安に悪影響を与え、長年にわたり培われてきた社会経済的発達が損なわれる見通し。

・一般市民が起こす騒乱は2011年以降、倍になっている。2019年に暴力的な抗議活動が起きた国は96カ国に上り、最多の地域は欧州だった。政情不安は現在の経済危機により悪化する可能性が高い。

同指数は世界の人口の99.7%を網羅しており、信頼度の高い情報源から集めた23の質的・量的指標に基づいてまとめられた。各指標は「現在進行中の対立」「治安と安全保障」「軍事化」の3分野に大きく分けられており、今回の調査対象期間中には全分野が悪化した。

編集=遠藤宗生

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