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シャオペンのSUVモデル「G3」(Photo by Stringer/Anadolu Agency/Getty Images)

アリババやシャオミが支援する中国のEV(電気自動車)メーカー「シャオペン(Xpeng、小鵬汽車)」は8月末にニューヨーク証券取引所に上場した。IPO時点で15ドルだった同社の株価は11月23日には72ドルまで高騰したが、その後は値を下げ、現在は50ドル付近まで下落した。

投資家は、広州に拠点を置くシャオペンの将来に賭けているが、ここに来てその勢いに陰りが見えはじめた。

中国のEVメーカーの多くは先日、空売りで知られるヒンデンブルグ・リサーチが、ナスダックに上場するEVメーカーの「カンディテクノロジーズ(康迪車業)」の不正会計疑惑を指摘して以降、値を下げている。

市場の不安感にさらに拍車をかけたのが、11月25日にロイターが報じた、中国当局がEVメーカー2社(エバーグランデ・ニュー・エネルギー社と深圳宝能汽車)に対する捜査を開始するとのニュースだった。

香港に拠点を置くハイトン・インターナショナルのShi Jiによると、中国のEVメーカーの株価は調整局面に入った可能性が高いという。「最近の株価の上昇は、全てがファンダメンタルズに牽引されている訳ではない。投資家は電気自動車が主流になることに賭けているが、それがいつ実現されるかは誰にも分からない」と話した。

保有資産が101億ドル(約1兆500億円)とされるシャオペン創業者のHe Xiaopengは、長期的視野で事業に取り組んでいる。2014年設立の同社はまず、比較的安価な2万3000ドルのSUVモデル「G3」で顧客を惹きつけ、今年4月に3万5000ドルのEVセダン「P7」を発売した。

上海の調査企業86 Researchは、P7がテスラの3万8000ドルのモデル3に対抗する車両だと考えている。P7の最大の売りは、1充電で700キロの航続距離を実現した点で、テスラ車と同様なオートパイロットや自動駐車機能を備えている。

シャオペンは今年第3四半期に6210台のP7を納車し、全体の総納車台数は8578台だった。一方で、売上は前年同期比343%増の2億9300万ドルとなったが、損失も2億9800万ドルに拡大した。

しかし、テスラが中国のEV市場のリーダーであることに変わりはなく、10月までの納車台数は16万台に達し、昨年の同時期の2倍以上に伸びた。上海本拠のAutoForesightのアナリスト、イェール・チャンによると、テスラは月に1万5000台から2万台のモデル3を中国で販売しているという。

編集=上田裕資

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