3. 中立的で公平な口調を使う
将来の雇用主は、献身的で前向きな人材をチームに迎えたいと思っている。以前の雇用主について悪口を言えば、その会社はあなたが自分たちについても悪く言うのではと懸念するはずだ。解雇時の対応がひどかった、不公平に扱われたなど、過去の雇用主について否定的な意見を持つ正当な理由がある場合も、経緯を説明する場合は中立的で公平な口調を採用すること。そうすれば、答えも簡潔になる。
つらい問題について話すときに中立的な口調を使うには練習が必要かもしれない。人材採用担当者として長年働いてきた私は、候補者が過去の企業に対して明確に否定的な感情を抱いている面接を非常に多く経験した。解雇やレイオフについての説明は事前にまとめておこう。
悲しみ、怒り、自己弁護など、感情を交えず話せるようになるまで練習する。この問題について徹底的に質問してくれる人と役割演習をし、安心して話せるようにすること。
4. 面接の焦点を求人に向け直す
面接官は、解雇について満足できる説明を聞いたらすぐに次に移るはずだ。しかし、自分から応募中の仕事に話を戻し、そのプロセスを促すこともできる。最近の仕事について話し、解雇されたことに言及したら、その仕事で得たスキルや専門性、体験の中で現在応募中の仕事に関係するものを即座に強調する。
面接官から解雇の説明にお墨付きをもらい、次に進む許可が与えられるまで待つ必要はない。採用面接は双方向の会話だ。面接の焦点を再び現在の求人に向けることで、あなたの方でも面接官と同様に話す内容を制御できる。
5. リファレンスをそろえる
内定が差し迫るまで仕事でのリファレンス先をそろえない求職者があまりに多い。リファレンス先になってもらいたい人に連絡を取り、リファレンス提供に合意してもらい、最新の連絡先情報を確認して、最も強力で価値あるリファレンスを提供してもらうため言うべきことを理解してもらう作業には時間がかかる。
この3つ目の項目を見て驚く人が多いが、推薦してもらう人には指導が必要だ。一言一句を教える必要はなく、どのような仕事に応募しているのかを伝え、以前の仕事で関係がある部分を相手に強調してもらうことが必要だ。これには、解雇に関する状況説明が含まれる。(たとえ解雇の理由が成績ではないことを確認するだけでもだ)
解雇に関する説明を裏付けてくれる人を含め事前にリファレンス先を準備しておけば、より自信を持ち安心した状態で採用面接に臨めるだろう。
解雇やレイオフはその仕事の終わりだが、キャリアはそうではない。自分が持つスキルや専門性、経験を強調することで、採用面接では強力な候補者として見てもらうことがまだ可能だ。将来の雇用主が焦点を当てているのはあなたの解雇やレイオフでは全くなく、自分たちの問題に対する解決策を採用することだと覚えておくこと。