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福田萌子(C)モデルプレス

Amazon Prime Videoで配信されたリアル婚活サバイバル番組「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン1の最終回から早1カ月。たとえばあの落合陽一氏も「バチェロレッテとリアリティショーの魅惑」で本番組と「初代バチェロレッテ」福田萌子について論じるなど、エンターテイメントのカテゴリーを飛び出してビジネスの世界でもさまざまな議論を呼んでいる、注目の番組である。

同番組は、一人のハイスペックな独身男性(通称:バチェラー)をめぐり、玉の輿を狙う美女たちが壮絶な奪い合いを繰り広げる「バチェラー・ジャパン」の男女逆転版である。


『バチェロレッテ ・ジャパン』ー後日談インタビュー「 福田萌子とは?」の動画

先行シリーズ「バチェラー・ジャパン」の「バチェラー」人選は?


「バチェラー・ジャパン」にはさらなる「本家」がある。米国の超人気リアリティショー「The Bachelor」だ。「バチェラー・ジャパン」はその日本版として、過去3シーズンにわたって配信されている。どのバチェラーも会社経営者で、ルックスも気立てもいい、まさに理想の男性を絵に描いたような人物たちだった。たとえば3代目友永真也は化粧品やアパレルの輸入貿易会社「エターナルフレンズ」の代表取締役で、本シリーズ史上初、女性参加者とゴールイン(約1年間の交際を経て、2020年7月に結婚)した。

他にも、初代バチェラーは、家具や家電のサブスクリプションサービス「クラス」の代表取締役、久保裕丈。二代目はさまざまな事業を展開する「GHOST」 代表取締役の小柳津林太郎。番組出演当時はサイバーエージェントの子会社社長だった。

対する女性参加者は、いわゆる清楚系やキュート系、大人の魅力溢れるセクシー系、頼れる姉御系……と、誤解を恐れずに言えば、いかにも男性受けしそうなわかりやすい面々が揃った。

番組の流れは、「結婚前提の交際」を目的にグループデートや一対一の逢瀬を重ねていき、「ローズセレモニー」でバチェラーからバラを渡された人物だけが次のステージに進める、というもの。最後の一人に選ばれた女性がバチェラーと結ばれる。女性たちから垣間見れるしたたかさや豪華絢爛なセットも相まって、視聴者を虜にした。

そして登場、「女神」福田萌子


そんな人気シリーズの男女逆転版とあって注目が集まる中、初代バチェロレッテに選ばれた福田萌子もまた、文武両道、才色兼備、超セレブのハイスペック女子であった。

ただ、萌子が最後に下した決断は物議を醸した。

前代未聞で掟破りなエンディングは、一視聴者として、萌子と同じ32歳の女性として番組を見ていた筆者からすると、ひりひりするほどリアルで、かつ至極真っ当な決断だったように思う。

ここで言っておきたいのは、バチェロレッテや男性参加者一人ひとりの人間性に問題があったわけではない。そもそも、精神的にも経済的にも自立し、強くたくましい女性がバチェロレッテになったことで、バチェラーの時のようなわかりやすい参加者をあてがうのが困難だった、という話に尽きるのではないか。

また、男性の多くは女性に自分よりも優秀であることを求めないが、女性の多くは男性に対してそうではない。萌子を取り囲む男性参加者には、想像を絶するハードルの高さが求められたのではないだろうか。そこをいかにかわして別のベクトルから攻めることができる男性参加者を集めるか、それがこの番組の課題かもしれない。

このことに関して詳しくは後述するとして、まずはバチェロレッテ・ジャパンで浮き彫りになった、萌子と彼女を囲む男性の間に生じていたかもしれない「温度差」について話したい。

文=藤田佳奈美 編集=石井節子

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