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3. ただガス抜きがしたいだけ


コーチングでは、クライアント側がずっと話しっぱなしになるわけではない。必要なのは聞く意思を持つことだ。私がかつて対応したクライアントには、8時間にもわたり勢いを緩めずしゃべり続けた人がいた。

彼女は最高経営責任者(CEO)としてそれまでに起きたことやその当時起きていたこと、その後起きるかもしれないことなど、あらゆることについて事細かに語り続けた。話を止めていったん落ち着き、自分自身の気持ち、ましてや私の気持ちについて耳を傾けようとはしなかった。彼女はその日最後に「部屋中の空気をすべて吸い込んでしまった」と謝った。

私たちはその後、コーチングに進まなかった。私は、彼女が役員会議もこのように進めているのだろうか、と疑問に思った。しかし彼女が長時間ノンストップで感情を発散させて肝心のコーチングを始めることができなかったため、実際どうなのかは分からなかった。

4. 個人・組織の変革の時間がない


スケジュールに空きがない場合は、コーチを雇わないこと。初回セッションのための1時間の空きを見つけるのに数週間もかかったり、振り返りと試行錯誤の余裕がなかったり、変化のための余力がなかったりする場合は、少なくとも現時点ではコーチングを受けるのに向いていない。

私が特に苦手なクライアントは、コーチングのセッションに息を切らして準備不足の状態でやってくる人だ。自分がとったメモを確認せず、私が出した宿題も終えていない。謝りつつも、本当に忙しかったと言い訳をする。状況は理解できるが、これはコーチとクライアントの両方にとって良い時間の使い方とは言えない。スケジュールに余裕が生まれるまで、コーチングは保留にしておくのが最善だ。

5. コーチングを受けていることを隠したい


一部の人は、コーチを使うことは弱みを認めること、自分に助けが必要だと認めることになると思っている。エグゼクティブコーチを雇うと、コーチはあなたが属している組織の人々ともやり取りしたいと希望するだろう。あなたが部下とどのように接しているか、部下がどのように反応しているかを知る必要があるのだ。これが分からなければ、コーチは全体像を把握できない。

つまり、自分がエグゼクティブコーチを雇っている事実を周囲に知られることをいとわない必要がある。そしてこれにより、自分が生産的な変化を起こすことを期待されることにも気づくはずだ。

ここに挙げたことが今の自分に当てはまるようであれば、コーチを雇わないこと。状況は今後変わるかもしれないが、今はコーチングに向いていない。

編集=遠藤宗生

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