テクノロジー

2021.03.10 10:00

外出先でサイン、PDF化も。画期的スキャンアプリ「MDScan」

MDScanを使用したスキャンの見本とサイン入力画面。

メールで書類を受け取り、印刷してからサインをし、またメールで送り返さなければならないことはよくある。たいていのプリンターにはスキャナー機能がついているが、処理速度が遅かったり、使い勝手が悪かったりする。また、外出中に書類をメールで送り返さなければならない場合もある。

紹介するアンドロイド用モバイル・スキャンアプリを使えば、書類を写真に撮って、JPG形式ではなく、PDF形式で保存して送信できる。これを一般的なスマートフォンのカメラを使ってやるのは難しい。アンドロイドアプリのMDScan(Mobile Doc Scanner)は、私が確認した限り一番良いスキャンアプリだ。

無料のLite版と、4.99ドル(日本では540円)の有料版が提供されている。私は、Lite版を数週間試してから有料版にアップグレードし、愛用している。他のスキャンアプリはもっと値段が高く、月額5ドルというものが多い。その価格に見合うほど、私はスキャンアプリを頻繁に使わない。

低価格、高機能


一番よい点は、書類を写真に撮ってから編集機能(アプリの鉛筆アイコン)の「署名を適用」(上記画像参照)を選ぶと、名前を記入するための空白の入力用ボックスが表示されてサインを入れられることだ。入力用ボックスを閉じると、サインのサイズを調整したり、書類の正しい位置に移動したりできる。ファイルはPDFファイルかJPGファイルにして送ることが可能だ。

何年も前に、Evernote(エバーノート)のプレミアム版を購入したことがあった。サインしてからPDFファイルにして送り返さなければならない受取証や書類を、モバイル環境でスキャンする手段として優れていたからだ。MDScanは同じことができるうえにもっと手ごろな価格だし、使いやすい。

もちろん、Evernoteとまったく同じ機能があるわけではないが、スキャン機能は非常に優れており、有料版には光学式文字認識(OCR)機能もある。この機能は、本を1ページスキャンして、その文字列を別のソフトにとりこみたい場合にはとても便利だ。
次ページ > MDScanの主な機能と利点

翻訳・編集=中田しおみ/S.K.Y.パブリッシング/石井節子

ForbesBrandVoice

人気記事