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ワクチン忌避は重大な脅威


米国では数年前から、ワクチン接種で予防できる病気の感染者が再び増加している。そのことが示すとおり、ワクチン忌避、または明確な「反ワクチン」は、公衆衛生に重大な脅威をもたらしている。

この問題は、新型コロナウイルスを巡るばかげた陰謀論や奇妙な偽情報によって、そしてわずか1年ほど前に出現したとみられる新型コロナウイルスのワクチンの多くが前例のないペースで開発され、承認されたという事実に対するあからさまな否定論によって、さらに深刻化している。

こうした状況において、ワクチン接種がためらわれるのは予想の範囲内のことであり、驚くに当たらない。オバマが指摘したとおり、医学界に利用されたり、適切な対応が取られてこなかったりした人たちについては、特にそう言うことができる。

トランプ大統領にくだらないうそをつく傾向があることは、国民の間にワクチンへの信頼感を植え付ける上でほとんど何の役にも立ってこなかった。それどころか、トランプは“ワープスピード”で物事を進めることを強く要求。当局者らに対し、承認を急ぐよう公然と圧力をかけてきた。

トランプは、短期間でワクチン開発を実現したことに対する称賛をすっかり自らのものにしようとしているようだ。だが、先任の大統領たち3人、そして各国のリーダーたちは、ワクチンの開発でパンデミックが終息するわけではないことを理解している。終わるのは、十分な数の人々がワクチンを接種し、感染の拡大が阻止されたときだ。

ワクチン接種を受ける様子を公開する著名人は今後、ほかにも現れるだろう。パンデミックの初期に感染し、入院したボリス・ジョンソン英首相がその意向であることが、すでに報じられている。

編集=木内涼子

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