20ドルで血中酸素濃度が測れるスマートウォッチWyze Watchの実力

(c) Wyze

スマートホーム系のガジェットで知られる米国のWyzeが、わずか20ドルという低価格で豊富な機能を実現したスマートウォッチを発売した。同社のWyze Watchは現在、予約受付中で、2021年2月に出荷が開始される。

20ドルと聞くと大した機能を持たない製品を想像するが、Wyze Watchは不可解なほどのテクノロジーを搭載したデバイスだ。低価格のフィットネストラッカーにありがちな、小さなスクリーンではなく、一般的なスマートウォッチと同じ、1.75インチのLCDディスプレイを備え、フレームもアルミニウム製だ。さらに、血中酸素飽和度(SpO2)センサーを搭載している点にも驚かされる。

Wyze Watchには、44mmと47mmの2つのサイズがあり、44mm版は1.4インチのスクリーンを搭載している。Wyzeによると、この時計のバッテリーは最大9日間持続し、光学式のHRセンサーで24時間、心拍数を測れるという。

Wyzeはもともと、家庭用セキュリティカメラなど、スマートホーム系のデバイスで知られた企業であり、今年初めには、25ドルのベーシックなフィットネストラッカーWyze Bandを発売していた。Wyze Watchは、同社のスマートホーム機器とブルートゥース接続で連携させることも可能だ。

もちろん、Wyze Watchには一般的なフィットネストラッカーの歩行数計測機能も搭載されおり、データはGoogle FitやApple Healthとも同期可能だ。さらに、Gメールやワッツアップ、インスタグラムなどのアプリの通知を受け取ることもできる。

欠点をあげると、Wyze Watchの防水性能はIP68であり、一部の競合が対応する5ATMではない。さらに、GPSを持たないため、Garminのような精度と便利さで運動のトラッキングを行うことは難しい。しかし、20ドルという価格を考えれば不自然なことではないだろう。

Wyzeの公式サイトを確認すると、Wyze Watchの予約注文件数は既に5万件を超えている。20ドルという価格は、初回の限定価格のため今後値上がりする可能性もある。専用のレザー製ストラップは10ドルで販売中だ。

編集=上田裕資

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