中国製「テスラ・モデル3」が欧州へ、中国のEVハブ化が加速

テスラ・モデル3、上海にて(Feature China/Barcroft Media by Getty Images)


中国の電気自動車市場は、2020年の自動車株におけるビットコイン的存在だ。

中国のテスラとも呼ばれるNIO(上海蔚来汽車)の株価は年初以来1200%以上、XPeng Motors(小鵬)は1396%も上昇した。

NIOとXPengは、多額の補助金の助けを借りながら、2020年1月から10月までに、先行するBYD、およびジーリー(吉利)グループの「Polestar」ブランドを打ち破り、販売台数のトップ5に食い込んだ。多額の補助金とは、車体価格から最大1万5000ドルを引くというもので、この値引額は米国の約2倍にあたる。

1〜10月の10カ月間に、NIOは3万1217台を販売し、XPengは1万7257台を販売した。とはいえ、中国の年間自動車製造台数は2000万台を超える。EV市場はまだ黎明期にあり、道のりは長い。

NIOは、第4四半期にはさらに1万6500〜1万7000台が販売店に納車される見込みだと述べた。

XPengも、第4四半期に約1万台の販売店納入を目指している。販売店のほとんどは、同社が拠点を置く広州にある。

中国銀行保険監督管理委員会の自動車保険データによると、中国の新興EV企業は、2020年最初の10カ月間に合計10万4000台を販売し、前年を104.32%上回る急増となった。

中国汽車工業協会(CAAM)によると、中国のEV販売台数は、2020年最初の10カ月間で90万1000台と、前年を7.1%下回ったが、不振の大部分は、冬から春にかけてのパンデミックに伴う規制によるものだという。

中国における10月のEV販売台数は、前年同月比105%増の16万台で、4カ月連続の増加となった。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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