至福のクリスマスディナーが叶う 東京イタリアン&フレンチ5選

ブルガリのレストラン「イル・リストランテ ルカ・ファンティン」


ル・シーニュ


高級食材たっぷりの実力派フレンチとグランヴァンペアリング

食をこよなく愛する大人たちにお勧めしたいのが、銀座に去年12月にオープンしたばかりの隠れ家フレンチ、Le Signe(ル ・シーニュ)。世界を食べ歩いたフーディでソムリエの有馬純平支配人が、「ベージュ東京」元スーシェフの上野宗士シェフを口説き落としてオープンしたお店だ。

トリュフやキャビアなど、ラグジュアリーな食材を惜しみなく使った13皿のコースに、なかなかグラスでいただくことのできない銘醸ワインが1皿ごとにペアリングされる。メニューのネーミングにも、思わず「クスッ」と笑ってしまいそうな仕掛けがあり、思わず話が弾む。



シグネチャーは、ジャージー牛のクリーム・シャンティに銀箔と30gものキャビアをあしらった「銀座」とクリュッグのペアリング。プレデザートは「黒雪」という名で、ミルクソルベの上にあえてマイナス20度で凍らせた黒トリュフを雪のように削りかける。

クリスマス期間中はペアリングもグレードアップし、最高の4万円のペアリングは、ボルドー5大シャトーいずれかのグラン・クリュを提供予定とか。普段はボトルで頼むという愛好家の方も「ワインラヴァーの心をくすぐるペアリング」に、ついつい食指が動くはず。


ワインペアリングには、このほか合計10種類ほどが提供される

提供期間:12月22日〜26日
料金:ディナーコース3万円、ペアリング2万2000円〜

エステール


巨匠が生み出す、トラディショナル&ヘルシーな「フランスのクリスマス」

皇居外縁の緑を望む大きな窓と、柔らかな光を生み出す和紙を使ったインテリア。いつも以上に間隔を取った席で和んだ時間を過ごせそうなのが、アラン・デュカス氏によって設立されたデュカス・パリをパートナーに迎え、開店1周年を迎えたフランス料理「エステール」。

パリの三つ星「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」で修業したマルタン・ピタルクシェフ。パリの店もヴェルサイユ宮殿内に農園を持つが、エステールでも半年前から山梨県の有機・無農薬農園と契約し、多くの料理にこの農園からの野菜を使う予定にしている。



ピタルクシェフは、塩分や糖分、油脂分を控えたヘルシーな料理を提供するが、根底にある“伝統的な味”をぶらさない実力の持ち主。通常、魚や肉は日本の生産者のものが使われるが、今年のクリスマスディナーは、特別に育てられたブレス産の肥育雌鳥「プーラルド」がメインディッシュとなる。

トマ・ムーランペストリーシェフが生み出すケーキも、バニラのスポンジとチーズのムースにカボチャの種や蕎麦の実、ひまわりの種などのナッツや雑穀を使ったビュッシュ ド ノエルなど、フランスの伝統を感じさせるスタイル。旅がしづらい今の時期に嬉しい、「フランスのクリスマス」の気分が味わえそうだ。


ブレス産プーラルドのアルビュフェラ 冬野菜 アルバ産白トリュフ

提供期間:2020年12月19日~ 27日
料金:ディナーコース 3万7000円(~23日は2万8000円コースもあり)、ランチコース1万2000円〜
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文=仲山今日子

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