酒井:私もやってみて気づいたことはたくさんあります。例えば、アフェリエイトやブログ、個人コンサルをやってみたこともありました。海外就職したい人を対象に、1時間5000円で個人コンサルをやるんです。でも、売上は時間給以上には伸びない。なかなか利益率が上がらないし、喋り続けるのは結構疲れるんですよ。これはやってみて初めて気づいたことでした。
だから、副業はレバレッジが効くようなものを選んでいます。Udemyだと、動画を作ればあとは放っておいても動画が自動的に稼いでくれます。他にも日曜日にはサッカーのコーチをやっていますが、副業はレバレッジが効くか、自分がやりたいことかというポイントを大切にしています。
竹崎:リスクはとるけれど、根っこの本業が軸としてちゃんとある、という点が共通していてスマートですね。軸がぶれると、闇雲にリスクをとったり、何がやりたいかわからなくなって迷走してしまうケースもあると思うので。
酒井:ちなみに阿部さんは、どのように時間をコントロールされていますか。実は、一度オンラインサロンをやらないかと言われたのですが、他の人のスケジュールに縛られてしまい、本業に支障が出るので実現しなかったんですよ。
阿部:副業は、土日と仕事の前の時間をつかっています。子供ができてから、夜は10時くらいに寝て、朝は3時〜4時に起きるようになったので、朝の時間が結構あるんですよ。その時間にやってしまいます。なので、時間に追われている感じはあまりありませんね。
酒井:自分の許容範囲内で仕事が進められているんですね。
阿部:そうですね。制約を感じずに副業がやれている1番の理由は、酒井さんほど緻密に考えていないからだと思うんですけど(笑)。本格的に副業をやろうとすると、やはり大変だと思います。特に日本の企業で働いていたら、正直難しいのではないかなと。少なくとも前職で副業するというのは、ちょっと想像できないですね。単純に労働時間が長いですし、コミットメントをすごく求められるので。
酒井:副業がしやすい会社で本業をするというのは、1つありかもしれませんね。本業が忙しいと副業はできないですし、副業ができる会社にいかないと自分がやりたい副業ができなくなる。
竹崎:法律上は縛られていないのですが、就業規則に兼業禁止と明記されていると、みんな萎縮しちゃいますよね。そういう意味では、副業禁止の会社は最初から選ばないというように、自ら環境を整えていくことから始まっていくんでしょうね。
実力突破か、コネクションで勝負するか
竹崎:グローバルキャリアということで、それぞれどのような採用プロセスを経て、それをどう突破したのかについてもお伺いできますか。
阿部:AFCの採用は、正規プロセスとパーソナルコネクションの2種類があります。正規のプロセスはLinkedInなどで公募して選考するというもの。1つの空きポジションに数百の応募があり、その中からインタビューを繰り返していきます。
一方、パーソナルコネクションは、僕がまさにこれなんですが、部署の一本釣りです。僕が採用されたポジションには、1. 英語ができる、2. ビジネス経験がある、3. サッカー観があるという3つの採用条件があり、それを満たしたことに加えてタイミングが合ったので、2度のインタビューを経て採用に至りました。
竹崎:面接の前に実質勝負が決まっているパターンだと思いますが、そもそものコネクションはどのようにつくっていったんですか。