ブラジルのガジェット系メディアMacMagazineによると、アップルはiPhoneの旧式モデルでビデオ通話を行う際の、フロントカメラの動画の解像度を1080pに引き上げたという。
「iPhone 12シリーズのフロントカメラのハードウェアは、前の世代のモデルと実質的に同じものだ。しかし、アップルは12シリーズのみの特権として、フルHD(1080p)解像度のビデオ通話を、Wi-Fi接続と5G接続の両方で可能にしている」とMacMagazineの記者は述べている。
これはアップルがよくやるソフトウェア上の制限によるものだが、同社は今回のアップデートでiPhone 8シリーズ以降のモデル(Xや第2世代のSE、11シリーズを含む)でもフルHDのビデオ通話を可能にした模様だ。
つまり、旧式の端末も1080pに対応していたのに、アップルはそれを隠していたのだ。同様な事例は、かつてのiPod Touchでも確認された。iPod Touchにはもともとブルートゥースのハードウェアが搭載されていたが、後のソフトウェアの更新まで有効にされなかった。
ただし、iPhone 12の特権は今でも守られている。Wi-Fi接続と5G接続の両方でフルHDのビデオ通話が可能なのは12シリーズのみであり、旧式モデルはWi-Fi接続の場合のみ、高画質のビデオ通話が可能になっている。
パンデミック後に在宅勤務を行う人が増加し、ビデオ通話が一般化したことを考えると、動画の画質向上は多くの人にとって嬉しいニュースに違いない。
しかし、ここで気になるのは、MacBook AirやMacBook Proにも同様のアップデートが実装されるかどうかだ。これらのラップトップのFaceTimeカメラの画素数は、今でもiPhoneよりも低い720pのままなのだ。