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2020年の始め、エアビーアンドビーは急速に成長し、新たな分野へと積極的に拡大し続けていた。だが年初から3カ月ほどで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により旅行業界は活動を停止。エアビーアンドビーは突如として存続の危機に直面した。

4月までに予約は前年比で72%減少。3月から4月にかけては、キャンセル数が新規予約数を上回るほどの惨状だった。

経営陣はすぐに、大規模なリストラを実施。結果、経営状況は徐々に改善し、6月までには全体の予約が1%増加した。

しかし、エアビーアンドビーが既に危機を脱したわけではなく、売上高は2019年の水準に大きく及ばない。しかし一方で同社は、他の大手旅行代理店やホテルチェーン、オンライン予約サイトと比べ、比較的うまくこの危機を乗り切った。

その理由と、エアビーアンドビーが取った対策とは何だったのか?

コスト削減


シリコンバレーのマントラは高成長だ。しかし市場が大きな問題を抱えている時、この考え方は意味をなさない。

エアビーアンドビーは、従業員の25%を解雇することから始めた。加えて、裁量支出と設備投資を削減し、役員報酬も大幅にカット。施設の拡張もすべて停止した。

創業者のブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)は従業員宛ての書簡でコスト削減計画を説明し、会社のブログを通じて公開。率直に、「とても悲しいニュースを伝えなければならない」と切り出し、「厳しい真実」について思慮や透明性のある明確な説明をした。

チェスキーはまた、リストラの進め方について、以下の一連の基本方針を打ち出した。

・将来のビジネス戦略と今後必要になる機能の削減を全て洗い出す。
・影響を受ける従業員にできる限りの対応をする。
・多様性に対するコミットメントを確固として保持する。
・影響を受ける従業員との1対1のコミュニケーションの機会を設ける。
・全ての詳細が決まるまでは決定事項を伝達しない。部分的な情報は問題を悪化させる可能性がある。

編集=遠藤宗生

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