重要イベントの開催日を一度決めれば、会社全体の意識がその日に向けて集中し、優先順位を決め、結果を出すことになります。
エンジニアリングチームであれば、どの機能の開発に優先的に取り組み、いつまでに完成させなければならないのか強く意識せざるを得ないでしょう。
同様に、マーケティングチームも確実にその日までに効果的なキャンペーンを企画・準備できるよう奮闘し、セールスチームもすぐに新機能の売り込みを始められるよう戦略を練るなど、社内全体がその日に向かって動き始めます。
つまり、このようなイベントを企画することで、非常に効果的に組織全体を同じ方向、同じ目標へ向けて1つにまとめることができるのです。
また、年1回もしくは四半期ごとなどの一定のペースで開催することによって、毎年のスケジュールがある程度固定され、より一層社内の連携を強化できます。
自分たちはスタートアップで規模も小さいので、そういったイベントを開くにはまだ早いと考える人もいるかもしれません。創業間もない、超アーリーステージのスタートアップなら確かにそうかもしれません。しかし、実は多くの人が想像しているよりもずっと早い段階からイベント型アプローチは実践可能です。
顧客やユーザーがついているということは、ファン層が存在するということです。そのファン層をターゲットに、最初は20人から30人程度の小規模なイベントを開き、そこから少しずつ増やしていくのも1つの方法です。オンラインであれば参加者の人数も分かりづらいので、ハードルが低くて良いかもしれません。
連載:VCのインサイト
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