調査会社のユニバーサム(Universum)は、社会に飛び立とうとしている米国の大学生に人気の企業リストを作成した。
調査は366の大学で82,000人以上の学部生を対象に実施。学生らは230社のリストの中から働きたいと思う企業を選び、そこに応募する意欲があるかを回答した。このランキングでは、そのうち約25,000名に及ぶ、経営学などのビジネス系学部の学生の回答を指標とした。
トップ3は昨年度と同様、グーグル、ウォルト・ディズニー、そしてアップルで、順位もまったく同じだ。トップ15の中では、ナイキとFBI(連邦捜査局)が一番の躍進を遂げ、それぞれ4ポイントと5ポイント順位を上げている。
米国経済の好転にともない、雇用は増えている。最近の学生の傾向として挙げられるのは、
ワークライフバランスを重視し、仕事に自分がどれだけ貢献できるかを意識している点。特にビジネス専攻の学生たちは、仕事を通じ環境や社会に影響を及ぼしたいという考えが強い。
今年のランキングでは順位を落としたが、小売大手のメイシーズとターゲットは学生らに人気があり、ファッション企業のH&M、ナイキ、アンダー・アーマーや、メディア企業のNBCも同様だった。自動車業界は相変わらず不人気だが、BMWだけが44位と、50位以内に食い込んだ。
対極的に、会計および会計監査の企業は、人気を落としている。銀行、保険、製薬会社も学生らのお眼鏡にかなわなかった。また昨年、乱気流の真っただ中にあったエネルギー業界も不人気業種となっている。
1位 グーグル
ソフトウェア&コンピューティングサービス/2014年度ランキング:1位(ユニバーサムのデータによる)
2位 ウォルト・ディズニー・カンパニー
メディアおよび広告/2014年度ランキング:2位
3位 アップル
家電および家庭用器具/2014年度ランキング:3位
4位 ナイキ
ファッション、アクセサリーおよび高級品/2014年度ランキング:8位
5位 JPモルガン
銀行/2014年度ランキング:5位
6位 アーンスト・アンド・ヤング
会計監査および会計/2014年度ランキング:4位
7位 ゴールドマン・サックス
銀行/2014年度ランキング:9位
8位 デロイト
会計監査および会計/2014年度ランキング:6位
9位 プライスウォーターハウスクーパース(PwC)
会計監査および会計/2014年度ランキング:7位
10位 アメリカ連邦捜査局(FBI)
公的部門および政府機関/2014年度ランキング:15位
11位 アマゾン
小売/2014年度ランキング:11位
12位 マイクロソフト
ソフトウェア&コンピューティングサービス/2014年度ランキング:12位
13位 コカ・コーラ
日用消費財/2014年度ランキング:14位
14位 メジャーリーグベースボール
その他/2014年度ランキング:13位
15位 ノードストローム
小売/2014年度ランキング:18位