セールスフォースは、第3四半期決算と合わせて行った発表で、スラックの株主に対しては1株当たり26.76ドルの現金とセールスフォースの株式0.08株を供与すると説明。11月30日の終値に基づくと、買収額は277億ドル(スラック株1株当たり45.54ドル)となる。
セールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)は1日、「両社の相性は最高だ。セールスフォースとスラックは協力し、企業向けソフトウエアの未来を形作り、オールデジタルで働く場所を問わない世界での人々の働き方改革に取り組んでいく」と表明した。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダニエル・アイブスはスラック買収について、現在マイクロソフトが独占している企業向けクラウド市場にさらに切り込む上で「攻めでも守りでもある一手だ」と指摘した。
ダウ・ジョーンズは先月25日、セールスフォースがスラック買収に向けて交渉していると報じ、スラックの株価は25%上昇した。同社株は1日、2%上昇。年初からの伸び率は2倍近くとなっている。