台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

オーストラリアのスコット・モリソン首相(Getty Images)

中国がオーストラリア産の商品に関税をかけ、輸入を制限する動きを続ける中、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、両国の関係が「異常な状態」にあることを認めた。

「両国の間に緊張があるのは明らかだ。しかし、それらの緊張は、オーストラリアが主権を放棄することによって解決されるものではない」とモリソン首相は11月26日のテレビのインタビューで語った。「人々はこれらの問題を認識している」

中国がオーストラリア産石炭の荷揚げを差し止めた結果、現在、50隻以上のオーストラリアの石炭貨物船が、中国の海上で立ち往生している。これらの船は総額5億ドル(約520億円)以上の石炭を積んでいるとされる。

中国とオーストラリアの関係は、オーストラリア政府が5Gネットワークからファーウェイ排除を決めた2018年以降、悪化した。さらに、今年4月中旬にモリソンが新型コロナウイルスのパンデミックの発生源の、独立した調査を中国に求めて以来、関係はさらに悪化した。中国側はこの要求を即座に拒否していた。

その数週間後、中国はオーストラリア産大麦の輸入に80%の関税をかけ、オーストラリア産牛肉の輸入に新たな制限をかけた。それ以来、紛争に巻き込まれた品目のリストは急速に増加している。中国は27日、オーストラリア産ワインに反ダンピング(不当廉売)措置を発動し、107%以上の保証金を徴収すると発表した。

オーストラリアの外務貿易省によると、中国はオーストラリアの最大の貿易相手国であり、2019年の取引額は約1850億米ドルに達していた。この数字は2018年から17.3%上昇し、オーストラリアの輸出の27.4%を占めていた。

英国の調査会社アーガスによると、中国がオーストラリアの石炭を禁止したことで、価格は歴史的な低水準に下落したという。オーストラリアは石炭、ガス、鉱物、食品の世界的な主要供給国だ。中国は今でも鉄鋼業分野でオーストラリア産の鉄鉱石に依存しているという。

編集=上田裕資

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